世界のマーク

世界のマーク

前回話題とした動物警戒標識については、本日紹介するマーク絵本にも記載されている。マークは一目でその意味を理解させる手段であるから、絵本の格好の題材となる。なので、この手の絵本は非常に多く出版されているのだが、我が家にあるのは「世界のマーク-由来や意味がわかる343点」(太田幸夫・監修、主婦の友社)。子供のドライブ時の暇つぶし用にカングーに常備している。

他の本も似たような内容だと思うが、この本は、タイトルにあるように 道路標識だけでなく身近にあるおもしろマーク373点を取り扱っている。「非常口」といった意味を表す表示や、駅や空港など公共の環境で表示されるマーク、エコやリサイクルマークなど商品表示されているマークなどなど。こうしてみると、我々の身の回りにはいろいろなマークが存在する。

世界のマーク-自動車
自動車に関するマーク(「世界のマーク」より)

その中で自動車に関係する内容としては、道路標識のほかにも燃料やシートベルトなどの警告灯に使われている車室内のマークまで載せている。初心者マークや高齢者マークも大切な表示だ。

さて、改めて調べてみると日本における道路標識は、道路交通法に基づき、警察庁管轄の都道府県の公安委員会が設置するものと、道路法に基づき、国土交通省管轄の道路管理者が設置するものの2種類があるそうだ。

道路標識はその目的に応じて幾つかの種類がある。
前者の公安委員会設置のものとしては、

世界のマーク-規制標識
規制標識(「世界のマーク」より)

①規制標識:いわゆる速度規制や駐車規制などの行動禁止や規制の標識。

世界のマーク-指示標識
指示標識(「世界のマーク」より)

②指示標識:何らかの許可や命令、横断歩道など道路上の施設を示す標識。
③補助標識:上記の標識の附則を行う標識。
後者の道路管理者が設置するものとしては、
④案内標識:青地に白や緑地に白の行き先の案内を表示するもの。

世界のマーク-警戒標識
警戒標識(「世界のマーク」より)

⑤警戒標識:動物警戒標識もその一つで警戒すべきことを示す標識。(私も勘違いしていたが、よく見かけるスリップ注意や、学校、踏み切りありの標識は、警察が立てたものではないのだ。)
に分類される[1]。

世界のマーク-動物警戒標識と案内標識
動物警戒標識と案内標識(「世界のマーク」より)

動物警戒標識でエジプトにラクダ、オーストラリアにカンガルーやコアラは想像つくが、カニの警戒標識があるとは知らなかった。この標識があるのは沖縄県国頭村、大宜味村区間の国道58号線沿い。この沿道にはオカガニやイワガニなどのカニが多く生息している。これらカニは普段は内陸で生息しているが、毎年6月~11月の満月の夜の前後4日間程に、放卵のため、海岸波打ち際まで移動しなければならず、道路を横断する必要がある。その際に、多数のカニが車に轢かれるロードキルが多発していた。そこで、道路管理者である内閣府沖縄総合事務局北部国道事務所は、カニの道路の横断を減らす「カニさんトンネル」の整備や、道路利用者に注意を促す「警戒標識」などの様々なハード的対策を実施した。その後、平成18年度にカニが道路をわたる前に一旦捕獲し、安全な海もしくは山側へ放す活動『カニさんお助け隊』を結成し、地域住民と連携・協働してカニさんたちを保護、その結果ロードキルが前年比の約半分に減少したそうだ。今年度も活動を継続している[2]。

運転免許保持者たるもの、標識の意味をすべて把握していなければならないのだけれども、小生自信はない。ただ、初めて見る人でも、事前の予備知識がなくても、その意味がある程度伝達できるのが標識(サイン)の真骨頂である。その図案から瞬時にイメージ(認識)できなければ、標識失格ともいえる。この役割のことを「サインコミュニケーション」というのだそうだ。このデザインには高度なテクニックが必要となる。誰もがわかる究極のユニバーサルデザインだ。まだ文字や言葉を十分理解できない幼児でも、言葉ができない外国人でも絵や色彩だけで理解でき、楽しめる絵本と通じるものがある。絵本もまた老若男女、あらゆる国籍の人が楽しめるユニバーサルな伝達手段なのだ。

[参考・引用]
[1]道路標識、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%93%E8%B7%AF%E6%A8%99%E8%AD%98
[2]『カニさんお助け隊』第2回出初式の開催、やんばるRoad Net、2007年6月26日、
http://www.dc.ogb.go.jp/hokkoku/press/2007/070625_3/0706_kanisan_1.html

世界のマーク―由来や意味が分かる343点世界のマーク―由来や意味が分かる343点
(2004/11/01)
太田 幸夫

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