アメリカスカップがやってくる
出典:https://www.americascup.com/

福岡に帰省していた先月、一応何日かは在宅勤務もやっていたのだが、仕事が煮詰まった金曜日、親父も週一のデイサービスで不在だし、部屋を片付けるのも面倒なんで、「そうだ、海へ行こう!」と午前中でパソコンの電源を落として実家を飛び出した。目的地は市営の「小戸(おど)ヨットハーバー」。歩いて20分くらいのところだ。収容艇大小540隻の西日本有数の海洋レジャー施設[1]。ここに来たのは何十年かぶりだった。

小戸ヨットハーバー1

小戸ヨットハーバー2
小戸ヨットハーバー



別にヨットが趣味という訳ではない。自分で操艇したのは学生時代に1度ディンギーで遊んだ程度で、何年か前にも横浜のベイサイドマリーナで、全く見知らぬヨットマンのご厚意により、家族一同、ちょっとだけヨットに乗船させてもらったことがあるくらいだ(「ちょこっとクルージング」参照)。知っているヨットマンを思い出してみても、大体若い頃からセーリングをやっているいいとこのボンボンやお医者さんなどのリッチマン。海洋レジャーって、やっぱり貧乏人の遊びじゃないんだよな。いわゆる紳士の道楽ってやつ。その道楽の究極が、「海のF1」とも言われる「アメリカスカップ(America’s Cup)」だ(ずっとアメリカズカップと発音すると思っていたが、正式にはアメリカスカップみたい)。

The America’s Cup trophy
The America’s Cup trophy[2]

アメリカスカップを簡単(?)に説明すると、始まりは1851年(江戸時代!)。第1回万国博覧会(ロンドン)の記念事業として開催された、イギリス・ワイト島一周レースが発祥だ。その時の出場15艇のうち14艇は地元英国チーム。唯一の米国チーム「アメリカ号」がぶっちぎりで優勝して、英女王から下賜された銀製のカップをアメリカに持ち帰ったことで「アメリカスカップ」と呼ばれるようになった。その後、カップは優勝したチームのヨットクラブが所有し、世界中のヨットクラブからこのカップを獲得するための挑戦を受けるというルールが策定されて今日に至る。第1回大会から132年間、アメリカチームがカップを防衛し続けたことから、文字通りアメリカスカップとなった。アメリカスカップ(以下ア杯)にはサッカーのFIFAのような第3者機関がなく、防衛側が実質的な大会運営者となるため、レースの実施要綱が防衛側に有利に決められる。故に長期に亘ってアメリカが防衛できたと言われる。しかし、1983年の第25回大会でついに、カップは初めて米国大陸以外のオーストラリアへ移動することになった。翌26回大会(1987)では、米国がア杯の奪還に成功したが、それ以降は波乱に満ちたものになる。第29回大会(1998)以降、ニュージーランド、スイスへと移り、2010年の第33回大会でようやくカップはアメリカへ戻った。第34回大会(2013)もアメリカが防衛、現在、「オラクル・チーム・USA」がチャンピオンとしてカップ保持者となっている。そして来年、第35回大会がバミューダで開催される予定だ[2][3][4][5]。

アメリカスカップ・ヨットの変遷
アメリカスカップ・ヨットの変遷
出典:http://www.thetimes.co.uk/tto/multimedia/archive/00878/Americas-Cup_878422a.jpg

2017年大会プロトコル(議定書)で定められたルールはおおよそ以下のとおり[6]。
①レースは2015年から2017年まで3年間おこなわれる。(予選と本戦)
②2015〜2016年まで6大会以上のワールドシリーズ(予選)がおこなわれ、ボートはAC45が使用される。全出場チームの母国で開催する権利がある。
③2017年ア杯予選シリーズは全チーム(防衛艇含む)で行いボーナスポイントもある。
④挑戦艇を決めるプレーオフはトップ4チームで行われる。(→準決勝みたいなもん)
⑤ア杯(決勝戦)では防衛艇オラクルチームUSAと挑戦艇により7点先取で戦う。
ボートはAC62が使用される。クルーは8名。
クルーの25パーセントは挑戦国の国民でなければならない。

AC45とAC62
AC45(右から2番目)とAC62(左から3番目):前回大会の使用艇AC72に比べるとだいぶ小ぶりになった
出典:https://wingtheac.wordpress.com/2014/07/07/35th-americas-cup-ac62-vs-ac72-vs-bor90-vs-by-francois-chevalier/

このレースの醍醐味は、防衛艇(前大会優勝チームである防衛ヨットクラブからの1艇)とタイマンで勝負する本戦のア杯の前に、挑戦艇を決める前哨戦(予選)があること[4]。この予選がまた熾烈を極める。僕がア杯を知った‘90年代はそれを「ルイ・ヴィトンカップ」と呼んでいた(このスポンサーシップの名称がヨットは金持ちの道楽であることを示している。間違ってもユニクロカップとはならない?)。ア杯が豪州に移った第25回大会の時から、ルイ・ヴィトンが冠スポンサーについたのだそうだ[5]。場所も防衛艇の母国、期間もア杯決勝前年の10月から翌年の1月まで予選が行われて挑戦艇を決め、2月に本戦というスケジュールだった[7]。今は予選を「ルイ・ヴィトン・アメリカスカップ・ワールドシリーズ」と呼んでいて、大会プロトコル②の規定のように、出場チームの母国で開催しながら世界各地を2年かけてツアーのように回ってポイントを争う(本当に自動車のF1レースのようだ)。既に2015年7月から今年9月の第8戦まで行われている[3]。




BLOW from Iron_Man on Vimeo.



日本はこのア杯にどのように関係してきたか。海洋国家であり、造船大国の日本ではあるけれども、いわゆる船遊びというのは屋形船程度のもので、ヨットやクルーザーなど船艇を使った海洋レジャーは、割と最近までは一般大衆には無縁の世界だったと思う。その空気が変わったのは、やはり‘80年代後半から’90年代前半までのバブル景気の頃だろう[8]。「ニッポンチャレンジ」と名打って、日本がア杯に初参戦したのが1992年の第28回大会、バブル経済崩壊後であった。潤沢な資金を確保してこのシンジケート(運営団体)が立ち上がったのが1987年、まさにバブル絶頂期の頃だ。そこからクルーを集めて訓練をし、艇を設計・開発する手さぐりの挑戦が始まった[9]。私が初めてア杯の存在を知ったのも、大学院生のこの頃だったと思うが、確かNHKスペシャルでア杯が紹介されたのを見て関心を持った。前述したように学生時代にヨットで遊んだこともあったし、その大学では流体工学系の研究室に所属し、流体の数値シミュレーションもやっていた関係で、流体科学や計算科学の粋を集めたヨットの設計開発が重要なカギとなるア杯がすぐに刺さったのだ。ヨットってけっこう理系の琴線に触れるスポーツなんだよね。それ以上に、優雅なスポーツだと思っていたヨットレースが、実は壮絶な駆け引きの連続であることをこの番組で知ってさらに魅力を感じた。例えば、タッキング(方向転換)・マッチというものがあって、風上のマーク(目標)へ向かう最中、相手艇の風下から逃げるため、または相手艇の風上に自艇を置いて風を遮ろうと、お互いがタッキングを繰り返す[10]。特に互いがギリギリに交差する場面は手に汗握る。「海のF1」と言われる理由がその時わかった。TBSで1992年大会を特集した番組も観ていて(大好きな山下達郎の『BLOW』がテーマソング)、YouTubeで改めて視聴できたことに感謝。いい顔していたクルーたちもよく覚えている。特に1995年大会ではスキッパー(艇長、船長のことね)としてニッポン・チャレンジを率い、その後国内のレース参加中に海に落ちて消息を絶った南波誠さんが懐かしすぎる。

Mighty Mary vs Stars&Stripes America's Cup 1995
Mighty Maryの前を横切るStars&Stripes(1995ア杯防衛艇選抜レース・シチズンカップ、photo by 添畑薫)

ニッポンチャレンジはそれから、1995年、2000年と3大会連続でア杯に挑戦したものの、いずれもルイ・ヴィトンカップの準決勝にて敗退(3回とも4位)している[2]。ニッポンチャレンジの善戦で日本セーリング界の存在感を世界にアピールすることはできたが、その後の不景気で資金を集めることができず参加を断念していた。その日本が再びア杯に挑戦すると聞いて驚いた。しかも、予選の「ワールドシリーズ」が実家の福岡で開催されると知って2度びっくり。そう、次回2017年大会プロトコル②では、「全出場チームの母国で開催する権利がある」とされているからだ。資金元となるシンジケートの親玉は誰かと知って納得。ソフトバンク代表の孫正義氏だ。(社)関西ヨットクラブをSBがサポートし「ソフトバンク・チーム・ジャパン」として15年ぶりにア杯に挑戦する[4]。これまでア杯に挑んできたスポンサーには、イギリス紅茶王リプトン卿をはじめ、ボールペンで有名なフランスのビック男爵、鉄道王のバンダービルト、アメリカのCNN創設者テッド・ターナーなど桁違いの富豪たちが顔を並べるが[11]、この日本の大富豪もついにア杯に挑戦する。経営者としての孫さんは、一体どこへ向かおうとしているのか良くわからないけれど(俺がアホなだけかもわからんが)、F1など自動車レースもそうなのだが(F1日本GPの観客動員が過去最低になったそうだ[12])、一時的にブームになっても景気がちょっと傾けばすぐに撤退、スポンサーもファンも熱し易く冷め易い(典型的な日本人である私もそう)、このような大人の遊びの文化が定着しない日本。自動車離れというのも、結局メーカー自らがひたすら効率・便利なものづくりに邁進して(ある意味まじめに)、自動車を文化として育ててこなかったツケなんだろうが、その遊び文化後進国の日本に風穴を開けようとしているのかもしれない。

孫正義、どこへ向かう
孫正義、どこへ向かう?

バブルよ再び、こんなのにカネをばら撒くのなら「マラリアで命の危機に瀕するマーシー」にでも寄付しろよと批判もあるかもしれないが、誤解を恐れずに言えば、彼の商売で稼いだカネなんだし、人助けのためにカネを使うことも大事だが、こういう夢への投資も別にあって良いのではないかと思う。孫さんの回し者ではないが、きっと陰では別のお金の使い方をされていると思うよ。ホントの篤志家は黙ってやるものだ。2位じゃダメなのかと言った某党首もおられるが、「スピードへの挑戦」の主人公もそうなのだが理屈なしに1番になりたいのだよ、そこに記録があるから、カップがあるからね。彼はそんじょそこらの金持ちとはレベルが違うので、是非長くチャレンジを続けて、野球のように文化として定着させて欲しいと願う。森喜朗さんもそんなに贅沢なレガシーな東京五輪にしたければ、税金に頼らずご自身で寄付をされたらよろしい(おカネ、いっぱい持っとるでしょ)。

2017大会のルールでは、クルーの25%は挑戦国の国民でなければならないということだが、チーム・ジャパンの総監督を務めるのは早福和彦氏。彼も私と同じようにNHKの特集番組を観てア杯に魅了された一人なのだが、私と根本的に違うのはその好奇心を行動に移したこと。「ニッポンチャレンジ」とは別に1992年大会へ挑戦していたもう一つの日本シンジケート、資金難で参戦前に解散した「ベンガルベイチャレンジ」(私もすっかり忘れていた)に参加し、その後1995年、2000年大会にクルー、監督として「ニッポンチャレンジ」に参加したア杯の難しさを技術、マネジメントの両面から知る一人だ[14]。CEO兼スキッパーには、1995年大会でア杯をアメリカから奪取したニュージーランドのディーン・バーカー氏。その他チームメンバーを見ると…、25%規定は大丈夫なのかと思うくらいラグビー以上に外国出身者で占められる。ヨット後進国なので当然と言えば当然だし、日本を拠点に生活している人も多いのだろうから、それはそれで良いのだけど、やはり日本人の人材が育ってこそ、文化として定着するのだと思う。今回の再チャレンジを機に、早福氏のような世界を知るヨットマンが増えればよいのだが。現在、9月の第8戦を終えての日本チームの成績は399ポイントで4位、残すは福岡での最終戦。来年来年5月からのプレーオフ、チャレンジャーシリーズに進めるのは上位4艇のみだ。

第8戦を終えての総合順位
第8戦(トゥーロン)を終えての総合順位
出典:https://www.americascup.com/en/news/2297_Toulon-Race-Day-2-Artemis-Racing-take-Toulon.html

さて、ヨットは風と水をうまくコントロールするスポーツだから流体力学の世界だ。ヨットのことを知らないと、追い風なら帆に風を受けて進むのはわかるけど、なんで向かい風の中で進むことができるのだろう?と不思議に思うに違いない。ヒントは飛行機の飛行原理。学生の頃に戻ってもう一度勉強してみるとする。

揚力の発生メカニズム
図1.揚力の発生メカニズム[15]
なぜ翼の上下で流速差は生まれるのか?
図2.なぜ翼の上下で流速差は生まれるのか?[16]

図1のように飛行機の翼に風の流れを受けると、翼の上下で流速の差=気圧の差が発生するため(ベルヌーイの定理)、上に持ち上げる力(揚力)が発生し、同時に揚力が生まれるがゆえに発生する抗力(誘導抵抗という:摩擦抵抗とは違うよ)も現れる[15][33]。なんで上下で流速差が生まれるのかは、数学的な「循環」の概念で説明できる(図2、[16]に松田卓也先生がわかりやすく説明しているので読んでみて)。よって、飛行機は自重より大きい揚力により浮かび、抗力に勝るエンジンの推進力によって前に進む、これが飛行機が飛ぶ原理だ。ヨットが向かい風に向かって進むのも、この原理に基づく。

揚力と抗力を合成した「セール力」
図3.揚力と抗力を合成した「セール力」[17]
「セール力」の分解成分
図4.「セール力」の分解成分[17]

図3のように、風の方向にセイル(帆)を向ける(揚力を稼ぐために流れに対して水平よりちょっと角度=迎え角をつける)と、飛行機の翼と同じようにセイルには揚力と抗力が発生し、揚力と抗力の合成力である「セイル力」が発生する。このセイル力を今度は船体に対して考えてみると、船体に対する横向きの力(横力)と船体が前に進む前進力に分解できる(図4)。この図だけ見ると、横力に対して前進力が小さすぎて、セイル力だけではほとんど推力を得られないのではないかと思うだろう。ヨットにはエンジンがないので、この前進力のみが純粋にヨットの推力源になるからだ。そこで登場するのが、船体の下でヨットがひっくり返らないように重りの役割を果たしている(バラスト)キールだ。このキールは海の中でもセイルと同じように揚力を発生させている重要なパーツなのだ。セイルと同じように揚力と抗力の合成力である「キール力」と「セイル力」のバランスでヨットはコントロールされる(図5)。「セール力」の前進成分が「キール力」の抗力成分より勝ればヨットは加速し、「セール力」と「キール力」が釣り合うとヨットは同じ速度で走り続ける。「セール力」が足りなければ減速する。今回参考にさせていただいた[17]では上手いことを言っている。「飛行機にたとえれば、セールがエンジンでキールが翼と考えてもいい。」なるほどである。で、この前進力は、風向きに対しておおよそ45度の傾きを持っているので、風上に進むにはセイルの向きを変えながら図6のようにジグザグに進む(ディンギーの操船ではこれが大変で、クルーが右に左に忙しく移動する操作をタッキングって教えてもらったけど、正式にはカミングアバウトって言うんだね)[18]。

「セール力」と「キール力」の関係 ニッポンチャレンジ号のキール
図5.「セール力」と「キール力」の関係(左)[17]とニッポンチャレンジ号のキール(右)[19]
カミングアバウト
図6.カミングアバウト[18]

このヨットの“心臓部分”ともいえるキールを始め、各艇のノウハウが詰まった船体設計のために、モデルを細かく離散化(メッシュ化)して非線形の偏微分方程式を近似計算することで流れの解析をする(1992年大会予選中には絶好調だったニッポンチャレンジ号のキールを、フランスチームにスパイされるという“事件”も起こったくらいだ)。そのためには大量のデータを高速で処理するスーパーコンピュータが不可欠である[20][21]。日本が初参戦した20年以上も前には、現在のノートパソコンよりも性能の落ちるスーパーコンピュータが、特定の大学や研究機関、大企業くらいにしかなかった。私も別の領域に関するセミナーを聴きに行ったことがあるが、造船工学のスペシャリストだった宮田秀明・元東大教授を「ニッポンチャレンジ」のテクニカルディレクターに招聘する[22]など、ア杯は国を挙げての戦いとなる。今はコンピュータの性能も格段に向上し、クラウド技術、3Dプリンターなど最先端の技術を駆使することで開発期間も大幅に短縮でき、レース現場でも瞬時にデータのフィードバックが出来るようになったそうだが[23]、今も昔もア杯は各国の科学技術の総合力を競う場でもある[24]。

ア杯レース艇の数値流体解析(CFD)
ア杯レース艇の数値流体力学(CFD)解析[25]

そのレースの主役であるヨットのカタチが、私がア杯を知った頃よりもずいぶん様変わりしている。日本チームが初参戦した当時は、12メートル級という大きなモノハル艇(胴体がひとつの艇)でレースを行っていた。いわゆるフツーの人がイメージするヨットの形だ。ところが、今回2017年大会に採用された予選艇であるAC45、本戦艇であるAC62はいずれも、双胴船(カタマラン)でカーボン製の非常に軽い船体と「ウイングセール」と呼ばれるちょうどジェット機の翼を縦にしたような硬質フィルムで形作られたセールを持つ。最大の特徴は「水中翼(ハイドロフォイル)」と呼ばれる水中に突き出た板状のダガーボードと舵(かじ)によって、スピードが増してくると船体は水面を離れ、ダガーボードと舵だけが接水した、言うなれば水面から浮いた状態で走行することができる[26][27][28]。私が知らないうちに、レース用ヨットは恐ろしいほど進歩していて、前述の基礎的なヨットの物理学で説明するには複雑すぎる船体構造になっていた。もう、ほとんど空飛ぶ船だね。それゆえ、従来のヨットからは考えらないようなエキサイティングなレースを愉しむことができるが、レース中に死亡事故が出るなど安全上非常にリスクの高い艇になっている[29]。

双胴船(カタマラン)の水中翼(ハイドロフォイル)
双胴船(カタマラン)の水中翼(ハイドロフォイル)[27]
第33回大会優勝艇のウィングセール
第33回大会優勝艇のウィングセール[30](世界最大の旅客機エアバスA380の主翼より大きい[28])

さあ、いよいよ来月18日から20日まで、ア杯の歴史上アジア初の大会、ワールドシリーズ第9戦が、故郷・福岡の地行浜(じぎょうはま)で開催される。日本がア杯に初参戦した時、もしも日本で開催されたら(当時は予選も本戦も防衛艇の母国開催)、確か福岡市もレース地候補の一つだと言われていたことを思い出した。その時まで日本のヨットといえば、葉山や逗子マリーナに代表されるように、ここ神奈川がメッカだと思っていた(2020東京五輪のセーリング会場は江の島)。もともと博多湾は海の中道や糸島半島に囲まれて玄海の荒波を押さえ、適当な風に恵まれた日本有数のセーリングに適した海で[30]、30年以上前には運動場のすぐ横が砂浜だった私の母校からも、ヨットのオリンピック選手が誕生しているくらいセーリングが盛んな土地なのだ。ついにこの時が来たかと感慨深いものがあるが、多分その頃帰省は出来ないだろうな(そもそも飛行機が取れないかも)。地元の人は是非、この歴史的イベントを楽しんでもらいたい。そして船舶保有率が車の保有率をしのぐと言われるニュージーランド[31]並みにとは言わないけれど(ちなみにニュージーランドの最大都市、オークランド市と福岡市は姉妹都市)、ヨットやボートがもっと身近な遊びになればよいと期待している。孫さん以外にも、ア杯に挑戦するような事業家やクラブが出てくるともっと面白いね。

アジア初開催!ルイ・ヴィトン・アメリカズカップ・ワールドシリーズ11月18日~20日 福岡大会
http://www.city.fukuoka.lg.jp/shimin/s-jigyou/charm/lvacws.html



小戸ヨットハーバー3

小戸ヨットハーバー4
ヨットハーバーから糸島の可也山を望む
小戸ヨットハーバー9
学生たちが練習をしに出航

小戸ヨットハーバー5

小戸ヨットハーバー6
隣の小戸公園をてくてくと

小戸ヨットハーバー7
壇一雄の終の棲家、能古島

小戸ヨットハーバー8
1ヶ月後、この海で”キング・オブ・スポーツ”のドラマが繰り広げられる



[参考・引用]
[1]小戸ヨットハーバー、HATAKAみなとGallery、
http://www.city.fukuoka.lg.jp/kowan/miryoku/fune/odoyatchhabor.html
[2]アメリカスカップ、Wikipedia、
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97
[3]ヨット最高峰「アメリカズカップ」とは 世界最古の大会に臨むソフトバンクの挑戦、中山智、Sportsnavi、2015年10月15日、
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201510150005-spnavi
[4]アメリカズカップとは、ソフトバンクチーム・ジャパン アメリカズ・カップへの挑戦、
http://www.softbank.jp/corp/special/americascup/
[5]アメリカスカップ
http://www.northsails-sportswear.jp/
[6]AC62登場!アメリカズカップ2017年開催、バルクヘッドマガジンJAPAN、2015年6月4日、
http://bulkhead.jp/ac62%E7%99%BB%E5%A0%B4%EF%BC%81%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%972017%E5%B9%B4%E9%96%8B%E5%82%AC/
[7]ルイヴィトンカップの日程と予選決勝システム、アメリカズカップ2003年情報、
http://www.marine.co.jp/aiko/ac2003/rbdate.html
[8]海がだんだん近くなる。ウォータービークルの享楽経済学、永井潤、特集 だから、海辺で暮らしたい、DIAMOND BOX、1989AUGUST、ダイヤモンド社
[9]第2章 水槽試験とその活用、松井亨介・金井亮浩、「セーリングヨットと帆走性能」シンポジウム、2010年8月、
http://syra.aero.kyushu-u.ac.jp/Database/40th/Chapter2.pdf
[10]アメリカズカップヨットレース、That's NewZealamd!、
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/7515/ame.html
[11]覗いてみたい! セレブが愛するスポーツ! Vol.2 ハイソな“水遊び”世界一有名なヨットレース アメリカスカップ、
http://new.veritacafe.com/archives/4477876.html
[12]F1日本GP:過去最低の観客数を記録、F1-Gate.com、2016年10月11日、
http://f1-gate.com/japan_gp/f1_33302.html
[13]アジア初! 福岡で開催決定! 迫力満点の世界最高峰ヨットレース 「アメリカズカップ」を見に行こう!、SoftBankグループホームページ、2016年6月2日、
http://www.softbank.jp/sbnews/entry/20160602_01
[14]アメリカズカップを知ったきっかけ、中山智、Sportsnavi、2015年11月11日、
http://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201511070002-spnavi
[15]浮く(主翼)、スーパーフライヤーズラウンジ、
http://superflyers.jimdo.com/%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E6%A9%9F/%E6%B5%AE%E3%81%8F-%E4%B8%BB%E7%BF%BC/
[16]「飛行機がなぜ飛ぶか」分からないって本当?―間違った説明や風説はなぜ広がるのか、山中 浩之、日経ビジネスONLINE、2014年5月16日、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140514/264597/?P=1
[17]なぜヨットは風上に向かって進むのか?、ハーイヨットクラブへようこそ、2014年10月4日、
http://hi-yacht-club.jimdo.com/2014/10/04/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%83%A8%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AF%E9%A2%A8%E4%B8%8A%E3%81%AB%E5%90%91%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%A6%E9%80%B2%E3%82%80%E3%81%AE%E3%81%8B/
[18]ヨットはなぜ風に向かって走れるのか、Bach,Boat,Bios&B4の世界、2014年2月19日、
http://okimideiko.blog.fc2.com/blog-entry-82.html
[19]Nippon (JPN-26) reached the semifinals of LOUIS VUITTON CUP (LVC) 1992、The Louis Vuitton Cup 1992、AMERICA’S CUP HISTORY 1983 - 2013、
http://www.americas-cup-history.com/english/lvc%2092.htm
[20]ハイテク技術が駆使されるアメリカズ・カップ(上)、WIRED、1999年4月23日、
http://wired.jp/1999/04/23/%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%af%e6%8a%80%e8%a1%93%e3%81%8c%e9%a7%86%e4%bd%bf%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%82%ba%e3%83%bb%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%97%e4%b8%8a/
[21]ハイテク技術が駆使されるアメリカズ・カップ(下) 、WIRED、1999年4月26日、
http://wired.jp/1999/04/26/%e3%83%8f%e3%82%a4%e3%83%86%e3%82%af%e6%8a%80%e8%a1%93%e3%81%8c%e9%a7%86%e4%bd%bf%e3%81%95%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%82%a2%e3%83%a1%e3%83%aa%e3%82%ab%e3%82%ba%e3%83%bb%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%97%e4%b8%8b/
[22]■第5回■シミュレーション技術を磨く、宮田秀明の「プロジェクト7か条」、Media Engineering Corporation、2007年1月8日、
http://mec.gr.jp/INTER/miyata/miyata5.html
[23]最高峰ヨットレースとIT、時速80kmが出る理由は?、ITmedia エンタープライズ、2016年9月27日、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000026-zdn_ep-sci
[24]光ファイバセンサ船体損傷検出システムを共同構築-アメリカズカップ・ニッポンチャレンジ艇をサポート-、NTTニュースリリース、1999年7月15日、
http://www.ntt.co.jp/news/news99/9907/990715.html
[25]Plotting to win the America’s Cup: Powerful software trio helps America’s Cup designers “see” and understand flow dynamics of racing yachts、Teclot RS、2008年8月25日、
http://www.tecplot.com/blog/2008/08/25/plotting-to-win-the-americas-cup-powerful-software-trio-helps-americas-cup-designers-see-and-understand-flow-dynamics-of-racing-yachts/
[26]ソフトバンク・チーム・ジャパン、第35回アメリカズカップ 予選シリーズ第1戦 ポーツマス大会に参戦、SoftBankグループホームページ、2015年8月14日、
http://www.softbank.jp/corp/news/sbnews/sbnow/2015/20150814_02/
[27]ヨット用語集にフォイル追加、Super tantanの外洋レース、2013年7月26日、
http://super-tantan.cocolog-nifty.com/tantanvolvo_ocean_race/2013/07/573-a952.html
[28]ウィングセイルの技術解説、かぜのたよりアメリカズカップ情報編、2009年11月25日、
http://kazenotayori.air-nifty.com/americascup/2009/11/post-1153.html
[29]サルでもわかる?アメリカズカップ(2)、BULKHEAD magazine JAPAN、2013年7月4日、
http://bulkhead.jp/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%82%82%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%EF%BC%9F%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%BA%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%EF%BC%882%EF%BC%89/
[30]㉓ヨットで学んだこと、専門家が気づかなかった車の非常識、 
http://spring3car.blogspot.jp/2012/09/blog-post_26.html#!/2012/09/blog-post_26.html
[31]福岡市セーリング連盟
http://www.sports-fukuokacity.or.jp/library/images/about/group/22-sailling/history.pdf
[32]羊だけじゃない!ヨット天国オークランド、ホシーゴみんなの体験記、2010年5月17日、
http://hosigo.com/kiji/writer-aozora/nz01.html
[33]岩波全書27 流体力学、今井功、岩波書店、1986
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  1. SDTM | /ZyVyp1I

    具島さん

    ☆ 初めて、具島直子さんの曲を聴かせて頂きました。
       何て言うのでしょうか。クリアというか、耳に自然と馴染んで快い感じ。
       早速youtubeに行き、彼女の曲を何曲が聴きまして、益々聴きたくなりました。
       取敢えず、身近な図書館で借りれるアルバム「missG」を手に入れ、
       「Melody」「Candy」を聞き入っています。

       ご紹介、有難うございました。

    ( 22:39 [Edit] )

  2. papayoyo | -

    Re: 具島さん

    いいですよね。僕も割と最近知った方です。このけだるい感じがなんとも。すっかり秋となりましたが、9月の通勤時、湘南を走る際には必ず聴く曲になりました。デュエットの話、次のネタにします。

    ( 00:00 )

  3. |

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    ( 08:54 )

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