Thank you for your wonderful smile, Thielemans!

toots thielemans_90yrs.

5月の退院後、一人暮らしを再開した親父の様子を見に、今週久しぶりに実家の福岡に帰っている。相変わらず、この昭和ヒトケタ頑固クソじじいとのバトルを繰り広げ、気分も最悪だった先日、何気にネットサーフィンしていると、以前にも記事にしたジャズ・ハーモニカの名手、Toots Thielemansのタイトル記事に目がとまった。こんな穏やかで、粋な親父だったらどれだけよかったかとそのブログを開くと冒頭、「ベルギーのジャズ・ハーモニカ奏者であるトゥーツ・シールマンスが8月22日に94歳でなくなりました」と。「えっ?…」

一瞬、頭が真っ白になった。弊ブログでも記事にしたように、18、9の頃、ここ福岡で彼の音楽を知って以来、来日コンサートにも行ったし、ファン歴だけは人並み以上と自負はあった。しかし、1ヶ月もその訃報に気づかなかった。父の健康状態や「カツオが磯野家を片づける日」の悩みなど一瞬で吹き飛んでしまった。すぐに「同じ時代を生きてきた同胞」のブログにこの衝撃的なニュースをタイピングすると、ほどなく彼の最新記事に、彼らしいシンプルなRIP動画がUPされた(ティーレマンと関係ない部分はとりあえず気にしないで下さいw。これはこれで大変興味深いのですが…)。それからは、日々Toots Thielemansを検索しまくっている。

寝床についてToots90(2012)でのライブ動画、“Smile”を聴いた。あまりにも美しすぎるそのハープの音色に涙腺が緩む。演奏が終わった後の、まるで子供のようなあどけない彼の笑顔に涙が溢れ出してきた。



翌朝、実家に残していた彼のLP“CAPTURED ALIVE”を取り出してみた。聴こうにも実家のTRIOのプレーヤーはもう動かない。もう一枚、EW&Fの“I AM(黙示録)”も出てきた。そういえば、今年は少年の頃から何らかの影響を受けてきた大物ミュージシャンの訃報が続く。デヴィッド・ボウイ、イーグルスのグレン・フライ、EW&Fのモーリス・ホワイト、ELPのキース・エマーソン、そしてTootsおじいちゃん。六輔、巨泉、千代の富士もいなくなって、いよいよ私の中での昭和は遠くになりにけりだ。

みんな、いなくなった…
実家にあった俺の青春のLP

2014年、91歳で現役引退を表明していたが、前述の記事を書いた2011年にすみだトリフォニーホールでのコンサートが、彼の最後の来日公演となった(ああーっ、行きたかったよーん)。その時すでに御年89歳。今の私の父より年上である。アンビリーバボー。その時のライヴ評が、吉岡正晴氏より記されている。

◎トゥーツ・シールマンス~スタンディング・オヴェーション受ける世界の至宝

この最後の来日講演が、伝説のライヴであったかがお分かりになると思う。この場におられた方々は本当に幸せ者だ。お金に換えられない貴重な記憶が残ったのだから。

あなたがまだ10代の私を虜にした“Old Friend”。生意気ですが、ずっと旧くからの友達のように思っていました。Thanks a lot!






wonderful smile
wonderful smile
出典:http://admin.blog.fc2.com/control.php?mode=editor&process=load&eno=716




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[ 2016/09/22 19:40 ] music/音楽 | TB(0) | CM(2)

お知らせいただきありがとうございました。
全然気づきませんでした。
すばらしい演奏家なのに、とうに忘れ去られていたのでしょうか?
話題の小ささに悲しくなってしまいます。
昔、親父やおっさんが言っていた「昔はよかった」というのとは違う、
普遍性の高いアーティストだったと思います。
昭和のいいものいい人がどんどんなくなっていきますねー。
ライブ、いったことがあるんですよね?
いいなあ
[ 2016/09/27 02:00 ] [ 編集 ]

Re: タイトルなし

私も訃報に気づかなかったことにショックで。
今日も車中で「ブラジルプロジェクト」を聴いていました。
ライブに行ったのは、このアルバムが出た頃です。
最後の”Bluesette”はハーモニカでなく、十八番の口笛です。泣けてきますぜ。
[ 2016/09/27 21:48 ] [ 編集 ]

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