おいしいレモン

おいしいレモン

変化球絵本、同じくチンクエチェント本をもう一冊。タイトルは「おいしいレモン」(ミノオカ・リョウスケ・作)、少々古いが雑誌「別冊CG famiNAVI-特集ファミリーカーの太鼓判」(二玄社、2002年)の綴じ込み付録として掲載されているものである。

famiNAVI

この雑誌、二玄社のショップサイト「二玄社書店」よりまだ入手可能なようなので、興味のある方は是非購入していただきたい。


ミノオカリョウスケ
ミノオカリョウスケ

作者は一番最初に紹介した「ブンブンどらいぶ」のミノオカ・リョウスケ(美濃岡亮介)氏。1961年兵庫県神戸市生まれ。滋賀大学教育学部美術科卒業。1987年から89年までArt Student League of New Yorkに在学。現時はイラストレーター・図工計画家として、広告・出版・ディスプレイ・教育などの分野で活躍する。東京都在住。

私も、作者ミノオカさんのサイト「ミノオカ図工計画」で「レモン」の存在を知り、既にその時点で発行から数年が経っていたのだが、ダメ元で二玄社サイトを覗いたところ、在庫ありで入手したものだ。

「おいしい レモン」その1

この「おいしいレモン」も、彼らしい動きのある軽快な作品に仕上がっている。 ところどころで脇を固める車たちをチェックするのも楽しい。バルンくんもいるし、ルノークリオ(ルーテシア)のRS(ルノースポール仕様)もいるぞ。 ご本人もホームページで述べられているように、是非単行本化が望まれる作品だ。

「レモン(檸檬)」というタイトルは、その愛らしい丸っこいチンクのスタイルから来ているのかもしれないが、 ”lemon”には別なスラング用語がある。 英和辞典[1]で”lemon”を引いてみるとこうある。

【lemon】
・がっくりさせる[だめな、いやになる]こと[もの、人]
・不良品、きずもの、欠陥車など。
・女性的魅力のない(いやな)女[娘]

「おいしい レモン」その2

いすれもネガティブな意味だ。果物の檸檬そのものは爽やかで、否定的なイメージはないのだが、英語では全く逆の意味がある。まあ、ここでは「ポンコツ車」という意味で使われているのだろうが、確かにイタリア車、特にFiat500のような大衆車になると、故障も多そう。 この絵本にも登場するが、オーバーヒートやエンコの場面、前出の「ちっちゃな プルプルくん」と同様、パンク修理の場面といった故障のシーンがやたら登場する。チンクエチェントというとそういうイメージ(実態も?)なのであろうか。

故障だらけで家族から嫌われてもなお、チンクに愛着のあるお父さん。どこかのカングーオーナーとそっくりである。我が家のカングーは、さしずめ「みどりのレモン」ってとこか。

[参考・引用]
[1]リーダーズ英和辞典、松田徳一郎監修、研究社、1984
スポンサーサイト

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://ehonkuruma.blog59.fc2.com/tb.php/68-31f63b5e