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Hot Child In The City  

Hot Child In The City

最近、私が中・高生だった70年代後半のビルボード・ヒットチャート曲をYouTubeで聴きまくっている。いずれも懐かしいものばかりで、いわゆる年配のオヤジがノスタルジーに浸っている訳だが、その中でもNick Gilderの“Hot Child In The City”の動画に目が留まった。曲の方は1978年のビルボードNo.1ヒット曲。ちょっと気だるい感じのとても耳に残りやすいミドルテンポなロックで、当時は僕も良く口ずさんでいた。ハイトーンでちょっとハスキーな歌声からてっきりスージー・クアトロのような女性ロッカーが歌っているのだと思っていた。考えてみたらNickって男の名前なんだけどね。そして動画に使われているのが、ドナ・ウィルクス(Donna Wilkes)主演の「エンジェル(原題“Angel”」(1984年・米)というちょっとエロい映画のシーンで、昼は成績優秀な女子高生、夜は街角に立つストリートガールというストーリー[1]。“Hot Child In The City”ってそんな歌詞だっけ?と改めて確認してみると…。

Hotには、スラングで「さかりのついた」とか「大人びた」なんて意味がある。訳詞はざっくり[2]を参照いただいて、要は危ない夜の街を遊び彷徨う女の子のことを歌っていたのだ。[3]によれば、Nick Gilderが児童買春の現場を見た経験がこの曲の下地になっているという。「僕はハリウッドの大通りを買春斡旋業者の男と歩いている15、6の少女たちをたくさん見てきた。彼女たちは家庭環境に原因があって家出してきたような子なんだけど、もっと悪いヤツらの毒牙にかかっているだけなんだ。そんな彼女たちを見るに堪えない僕が、(警告の意味を込めて)少女たちと遊ぶ男の目線でこの曲を書いてみたんだ。無邪気なポップスという形でね。」と彼は語る[2]。そんな内容とはつゆ知らず、“Hot Child In The City♪”と高校生の私は歌っていた訳だ。

連日のように関西で起きた中学生監禁殺害事件が報道されている。こんな非道な罪を犯した犯人には厳罰を下してもらいたいが、同じ年頃の子どもを持つ親の立場としては、やはり被害者の親御さんがなぜあんなに夜遅く、というか日付の回った深夜まで児童を一人で遊びに行かせたのかという疑問や違和感を感じていた。友達も一緒だったという安心感もあったのだろうが、うちの娘も受験生の頃は塾からの帰りが深夜近くになることもあったけど、中3といっても携帯で頻繁に連絡を入れさせていたし、さすがに10時を過ぎれば私が迎えに行っていた。ましてや今回の被害者児童と年齢の近い小6の息子至っては深夜の外出は論外である(9時には寝てしまうし)。横須賀も決して自慢のできるような安全・安心な街とは言えないからね。被害者家族にも色々事情はあったとは思うが、夜中に子供たちだけにさせない手段が、周りの環境も含めて何か考えられなかったのか、今となっては非常に残念に思う。

テレビでコメンテーターが、日本における殺人事件の発生件数は戦後最低で、これは諸外国と比べても格段に低く、いたずらに不安を煽るのも危険だと語っていた。確かに殺人事件の被害者数は戦後から右肩下がりで、私が中学生の頃と比較しても半分以下となっている[4]。児童の被害者数に関しても同様な傾向である[5]。世界一安全な社会だけに、一旦殺人事件が起こるとメディアで大きく取り上げられる。このことが犯罪の抑止効果に繋がっている一面もあるだろう。殺人犯罪が多すぎてさほど驚きもしないアメリカのような社会に比べれば、格段にマトモである。しかし、以下のような情報を知ると、他人には無関心、コミュニティ内のコミュニケーションが希薄になって来た昨今では、こと児童に関して注意してしすぎることはないことがわかる。

所在不明の子供、30都道府県で1588人 朝日新聞調査
小さな子供が狙われている!—犯罪件数がアップ
行方不明の届出が8万人 年代別では10代が最多に
統計資料でみる、子供の犯罪被害の現状

子供たちは社会の宝、親が十分な管理責任を持つのは当然として、地域全体で児童の行動に目を配ることも大人の責任なんだと思う。自分が親になってみて初めて、子供のころ聞いていた曲のメッセージが届くこともある。



[参考・引用]
[1]エンジェル(1983)、allcinema、
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=3212
[2]Hot Child In The City / ホット・チャイルド (Nick Gilder / ニック・ギルダー)1978、洋楽和訳 (lyrics) めったPOPS、2014年7月21日、
http://mettapops.blog.fc2.com/blog-entry-1031.html
[3]Hot Child in the City、Wikipedia、
https://en.wikipedia.org/wiki/Hot_Child_in_the_City
[4]殺人事件被害者数、年次統計、2014年1月9日、
http://nenji-toukei.com/n/kiji/10042/%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6%E8%A2%AB%E5%AE%B3%E8%80%85%E6%95%B0
[5]幼児殺人被害統計グラフ、子どもの犯罪被害データベース、
http://kodomo.s58.xrea.com/gsatujin.htm



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Posted on 2015/08/30 Sun. 23:54 [edit]

category: music/音楽

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コメント

Hot Child In The City

★ 聞いてみました。女性ヴォーカルかと。違うのですよね。

  さて、SDTMも深夜に子供が出歩くこと許容している
  親の態度も問題だと思います。
  
  ただ、家出に近い状況だとすると、家に居づらい状況だと
  すると、逃げ場なく、外でフラフラせざるをえないのでしょうね。
  #単なる推測ですが。

URL | SDTM #/ZyVyp1I
2015/09/02 18:10 | edit

Re: Hot Child In The City

まだ小学生とたいして変わらない中学になりたての子らが、
家出同然の行動に走るというのは、
親とか周囲に対する何かのシグナルだったと思うのですよね。
微妙な年頃ですし、自戒も込めて「うちの子に限って」という油断は禁物だと思いました。
容疑者も同じ年齢の頃には親の愛情を全く受けていなかったようですし、何か因縁のようなものを感じます。
それにしても完全黙秘を続ける容疑者の態度は許されるものではありません。
犯人の特定もできませんし、まさか真犯人をかばうとか共犯者がいなければよいのですが。

URL | papayoyo #-
2015/09/02 23:26 | edit

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