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JFAへの静かなる抗議  

JFAの元凶?原専務理事

サッカー日本代表監督の後任選びが混迷している。先日のアギーレ前監督の任命責任に対する日本サッカー協会(以下JFA)の判断、3トップに「責任なし」という結論[1]への論評もそこそこに、多くのメディアは不毛な候補者予想に躍起になっている。一方で日本サッカーを愛するが故に辛口な評論でお馴染みのセルジオ越後氏はこの決定にご立腹の様子だ[2]。サッカーに詳しくない私でさえも日本サッカー界の将来を危惧してしまう今回のドタバタ劇。

一般に日本代表監督クラスの選考になれば、身分照会は徹底的に行うはずである。当の試合直後から現地では疑惑の声は上がっていたそうだし、全く噂を耳にしなかったとは思えない。確かにアギーレ氏が白か黒かは現時点でもわからないものの、まずそのようなネガティブ情報が存在する段階で候補からは外されるだろう。もし知らなかったとすればJFAのインテリジェンス機能はかなりお粗末と言わざるを得ない。いずれにせよ「任命責任なし」という裁定は甘すぎると思う。

2015アジア杯で敗れたアギーレJAPAN
2015アジア杯で敗れたアギーレJAPAN[3]

JFA人事に不満があるのは別にアギーレ前監督の任命責任が不問になったからではない。まずブラジルW杯惨敗の総括もまともにされずにここまで来たこと。失敗の振り返りも十分に行わず、次のステップに進むなどまともな組織マネジメントとは言えない。しかもサッカー弱小国が集うアジア杯でもベスト4にすら残れなかった。さらに言えば、U-16、U-19、U-21代表も直近のアジア杯で同じくベスト8止まりだったように各層の代表が結果を残せていない[3]。唯一成果を上げたU-23ロンドン五輪代表もA代表としてほとんど召集されていないことも含めれば、ロシアW杯、東京五輪で主軸を担う若手がほとんど育っていないということになる。

元々サッカー弱小国だった訳だから、ファンもサポーターも結果を急いてはいけない。それは十分に理解しているが、これらの結果は偶然ではなく、明らかに共通の根本原因があるとみるのが自然だ[3]。上述の不誠実な対応を見る限りこれは監督、選手の能力以前のJFAの運営方針・オペレーションの問題だ。にも関わらずJFAトップに居座る、少なくとも何も変えようとしない厚顔無恥な役員たちに、セルジオも私も怒っているのだ。先の決定を下したJFA理事会のメンバーをホームページで確認してみたが、ほとんどがサッカーの世界しか知らないお友達集団[4]。確かにもしここに企業経営者が加わっていれば、その人の経営センスが疑われるだろう。

今の体制のまま進むのであれば、恐らくロシアW杯の出場は難しいだろう。しかし私のような素人も含めたサッカーファンの不満は彼らJFAに届くことはない。せいぜいSNS上での愚痴だけだ。ファンはJFAの市民でもないし株主でもない。だから役員のリコールも解任請求もできない。ならばと、私はしばらくテストマッチやJ1などJFA主催の公式試合を一切見ないことに決めた。選手には申し訳ないが、個人の抵抗としてはこれくらいしかできない。Jリーグのスポンサー企業や選手も、本当に日本サッカーの発展を望むならもっと声を上げるべきだし、このような抗議行動がサッカーファンの間で広がりを見せれば、JFAに十分圧力を与えることはできると思うのだが…。

2014ブラジルW杯ドイツ優勝
緻密な戦略で再び頂点に立ったドイツ

かつてユーロ2000で惨敗したドイツのように一度奈落の底に落ちて出直した方が良いのかもしれない[5]。そこからもう一度日本サッカーのロードマップを描き直す。JFAは2009年に「2005年宣言」実現のためのロードマップを策定している[6]。「2005年宣言」はJFAのビジョンを示したもので2015年までにトップ10、2050年までにW杯優勝というマイルストンを設定した[7]。最新ランクでは順位を落としてアジアで3位の55位。「2005年宣言」はもはや破綻しているのである。この結果を見てもJFA体制の再構築は当然だね。ドイツですら再び優勝の栄冠を勝ち取るまでに十余年の歳月をかけているのだから、日本はそれ以上に長期のプラニングが必要である。そのためにはW杯毎に代表監督をコロコロ変えるのではなく、レーヴ監督のように長期政権を想定した人選をしてもらいたいものだ。時間はかかってもよいので(ロシアW杯は捨てる覚悟で)、将来のありたい姿について候補者と十分なコミュニケーションを取って欲しい。

世界のトップ10を目指すなら、ドイツを見習ってまず国内リーグの強化を図るべきだ。アジアNo.1のクラブチームを決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)では2009年以降、Jリーグのクラブチームは決勝戦にすら出場できていない[8]。大久保がJ1得点王(この事実だって若手のFWが育っていないという証左)ということでブラジルW杯直前に代表に加わったが、結果は最初から見えていた。Jリーグの実力はその程度だという認識からスタートして、ロードマップにはまずACLで、そしてFIFAクラブW杯で優勝チームを出すという目標値を置く。W杯で代表チームが上位入賞を狙うのはその次だ。野球を見ればわかるように、国内リーグの実力が付かないと代表チームは絶対に強くなれない。80年以上の歴史を持つ日本のプロ野球ですら、代表チームがメジャーのオールスターと互角に渡り合えるようになったのはごく最近のことだ(僕が子供の頃はセパのオールスターチームですら、メジャーの1つの球団に歯が立たなかった)。時間はかかるが、野球に比べればサッカーの国内組織の方が合理的に出来ているので、やり方次第ではゴールに早く近づけると思う。そう、要は会社と同じ、トップマネジメント次第なのである。

日本サッカーの人生育成
サッカー選手を目指す子供たちのために(息子のサッカースクールにて)

[参考・引用]
[1]迷走続くサッカー協会 「アギーレ問題」1人も処分なし FIFAランクは韓国に抜かれ…、zakzak、2015年2月14日、
http://www.zakzak.co.jp/sports/soccer/news/20150214/soc1502141530002-n1.htm
[2]セルジオ越後が斬る「協会は矛盾だらけ。まったく素晴らしい企業だよ」、SOCCER DIGEST Web、2015年2月13日、
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150213-00010006-sdigestw-socc
[3]サッカー:アジア8強止まり 日本代表に足りないものとは、樋口淳也、毎日新聞、2015年2月17日、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150217-00000060-mai-socc
[4]理事会、組織、JFAホームページ、
http://www.jfa.jp/about_jfa/organization/jfa_structure/excutive_committee.html
[5]度重なる緊急事態を克服 なぜドイツが優勝できたのか、藤江直人、THE PAGE、2014年7月14日、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140714-00000005-wordleafs-socc&p=1
[6]『JFA2005年宣言』実現に向けたロードマップ、JFA、2009年
http://www.jfa.or.jp/training/otona/pdf/roadmap.pdf
[7]第1回 「JFA2005年宣言」の進捗状況、2012年11月1日、JFAホームページ、
http://www.jfa.or.jp/jfa/jfastatement/2012/11/01-01.html
[8]AFCチャンピオンズリーグ、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/AFC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B0
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Posted on 2015/02/22 Sun. 16:12 [edit]

category: sports/スポーツ

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