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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

横浜でちょっとマニアックなクルマ三昧  

ホビーフォーラム2014 その1

日曜は息子を連れ立って朝から横浜へ出かけた。目的地は横浜港大さん橋ホールで毎年開催されているホビーフォーラム2014。ミニカーやプラモデル、レジンキットやメタルキット、スロットカーに書籍などクルマに関するあらゆるホビー雑貨を、メーカー、ショップ、個人コレクターなどがフリーマーケット形式で出店する国内最大級の催し物だ。神奈川もずいぶん長くなった私だが、このフォーラムどころかホールのある横浜港大さん橋国際客船ターミナルさえも訪れるのは初めて。寒い雨の一日という予報だったにも関わらず、朝日が差し始めるほど天気も景色も気持ち良い横浜港を眺めながら会場へと向かった。

横浜大さん橋ホール
横浜大さん橋ホール入口

大さん橋ホールに通じる国際客船ターミナルの巨大な建物の屋上は、こんな風に木材を使用したアップダウンのあるウッドデッキ調の遊歩道と天然芝の緑地が設けられているため、ちょうど小高い丘を登って行くような感じで楽しい。この一番奥に会場のホール入口はある。

ホビーフォーラム2014 その2
朝から熱気ムンムンの会場

開場の10時から遅れること1時間、会場内は既に多くの人で賑わっていた。そしてあるわあるわお宝の山が。私はミニカーもプラモもそれほど趣味ではないので、今回は購入というよりは眺めて楽しむのに終始。値段もピンからキリで、中には数万円もするキットやミニチュアカーも。大人買いをされている方も結構おられた。途中週末に飲んだばかりの他部署の同僚にも遭遇し、両手にぶら下げた袋にはプラモの箱がいっぱい。既に絶版になっていたものが数百円でゲット出来たとご満悦だった。こんな感じの人たちばかりで熱気ムンムンの会場を1時間半ほど歩いて回る。息子は国産パトカーのミニカーが欲しいというので探して選んだのはトヨタ・レビンのトミカ。京商のポルシェ918スパイダーもカッコいいとこの2台を買ってあげる。何ともクルマの嗜好が特殊な男だ。

ホビーフォーラム2014 その3 ホビーフォーラム2014 その4
ホビーフォーラム2014 その5 ホビーフォーラム2014 その6
HOスケールのスロットカーは見つけられなかった
ホビーフォーラム2014 その7
こんな巨大なオールテレーンクレーンのモデルもある
ホビーフォーラム2014 その8 ホビーフォーラム2014 その9
ZEITAKU MEETING CLUBのブース(好きだねえ)

一番奥はモデラーたちの展示スペースになっていて、趣味人たちの濃厚な世界が広がっていた。お馴染みミゾロギアキラさんらが立ち上げたZMC(ZEITAKU MEETING CLUB)のブースに立ち寄り、彼に挨拶をして熱き会場を後にした。ここから今回のもう一つの目的、「Google Maps」でもちょっと仄めかしたあることをトライしてみることにした。

チョイモビ その1
大さん橋ホールのチョイモビステーション

大さん橋ホールの1階駐車場に降りるとあったあった、ルノーのTwizy。これは日産自動車が横浜市の協力により2013年から実施しているニューモビリティコンセプトの実証実験「チョイモビ ヨコハマ」で使用している超小型電気自動車である。出発点から乗り込んで目的地に乗り捨てる、ワンウェイ型カーシェアリングの社会実験だ。このクルマは国土交通省から正式に認可されている訳ではなく、同省の超小型モビリティ認定制度の中で特別に運用が認められている。当初は1年間の実証実験だったが期間が1年延長されて2015年9月末までのプロジェクトとなった。11月1日より第2期が運用開始されたばかりである[1][2]。

乗降するカーステーションは横浜駅・みなとみらい・関内を中心とした約60箇所、運用車両は50台設置されている。横浜市内であればどこでも移動は可能だが、カーステーションの場所は上記のように地域が限定される。勝手にどこでも乗り捨ては出来ないが、起点と終点をユーザーが選びさえすれば、途中寄り道して他の一般駐車場(有料ならゲート式)に止めることも可能だ。予約は利用30分前から。但し横浜市外に出てしまうのはNG。GPSでモニタリングされているので警告が出るとのこと[1][2]。

このチョイモビを利用するにはスマホからの会員登録(無料)と公道走行を含めた安全講習を受ける必要がある。だからスマホに機種変をした際にこのカーシェアプロジェクトを是非体験しようと思ったのだ。会員登録をしたものの、なかなか利用する機会がなかったところにホビーフォーラムの情報を知って丁度良いと。会員数は現在1万人を超え、新たな横浜の顔の一つとして定着し始めているらしい。第2期から料金体系が少し変更になって、従来の20円/分(月会費なし)が12月から月会費なしの30円/分の基本プランか、月会費1000円、50分無料利用、50分以降20円/分のサポータープランの選択制となった。もちろんこの日は11月なので旧料金の20円/分で借りられる。支払いはクレジットカード引き落とし[1]。問題は出発点のチョイモビと目的地のステーションの空き具合だ。大さん橋ホールにステーションがあるのと、車も2台空きがあることは事前に確認していたので、息子と駐車場の場所をあちこち探しながらようやくステーションを見つけた。

さてチェックインしようとすると、大さん橋ホールのステーション位置が認識できないとスマホは予約を拒絶する。と、突然スマホ自体がシャットダウンしてしまう。再起動してもなかなか立ち上がらない。なんてこったと焦っているとやっと再起動。まだ予約がうまくいかないので、駐車場の外へ移動しながら何度かトライするうちにチョイモビのシステムにIN。私が講習を受けた日産本社ステーションにも空きがあったので目的地に設定して予約を完了した。

チョイモビ その2
ドアの開け方に最初戸惑う[3]

いよいよ“チョイモビ”に乗車する(といっても私は2回目)。Twizyのドアはガルウィング(シザードア)。座席はタンデム型の2座になっているので、ドアを跳ね上げて後席に息子を乗せる。一応後席はあるが小学生以下の子供か荷物用の代物。大人はきつい。特に女性は大股開きになるので要注意。講習会の内容を思い出し、といってもインスト下の左右に利用マニュアルが記載されているのでそれを見ながら会員カードをリーダーにかざして認証を済ませ、システムのスイッチをONにしてシートベルトをする。スマホでナビの設定を試みるが、やはりこの場所ではGPSで自己位置を検出できないらしい。とりあえず電源スイッチをON、Pブレーキを解除してスタートをする。もちろん電気自動車なので音を立てずに発進である。詳細な利用方法やクルマの様子は[3]に詳しい。

講習会でも体験はしていたが、サスがガチガチなので乗り心地は最悪である(特に段差に乗り上げると)。息子も「これは…」と苦笑い。広い道に出て路肩に停止し、Google Mapsで目的地を設定しようとするが現在位置をまだ認識してくれない。どういうことになっているんだとまた焦りながらいろいろいじっていると、先ほどのシャットダウンの影響なのか、スマホの調子が悪いのかGPSの設定がOFFになってしまっていたようだ。後席からはIT弱者のオヤジをスマホの扱いに慣れている息子が冷やかに見ている。改めて目的地を設定しなおして、スマホをホルダーに固定して再スタート。目的地まで約20分。交差点の信号で止まると、やはり通行人や対向車からの好奇の視線を感じる。

乗り心地は最悪だが、その分ロール剛性は高く、クイックに反応してくれるハンドリングはなかなかスポーティで面白いクルマだ。最高時速80kmなのでついついスピードも出したい気になるが、子供も乗っているし、プロジェクトのコンセプトを考えるとそれほど急がず走るのが良い。しかしいるんだよね、後ろから煽る輩が。左車線が駐車車両で埋まっていたので右車線をゆっくり走行していると、いかにもといった感じのエルグランドがピタリと追尾して我が方をパッシング(ルームミラーがないので後方確認はドアミラーでのみ)。さらにクラクションを鳴らし挑発を続ける。かまへんかまへん、関係あらへん。この容姿を見ればどういう素性のクルマかは馬鹿でもわかるハズ。ほどよく左車線が空いたのでゆっくり車線変更すると、その後続車は猛烈な勢いで加速してこちらを追い抜き、次の赤信号停止でエンジンをブォンブォンと空吹かししておつむが弱いことを証明してみせた。ただ、逆の立場だったら自分もイラついていたかもしれぬ、こいつは反面教師だったのだとこの行為を有難く受け止めた。

こういうモラルのないドライバーを見ると、速く走ることを求めない超小型モビリティとの共存、ましてや脱スピード社会なんてなかなかこの国では受容されにくいのかなと思う。ちなみに、先の国交省認定制度の中では超小型モビリティの定義を、
①長さ、幅及び高さがそれぞれ軽自動車の規格内のもの
②乗車定員2人以下のもの
③定格出力8kW以下(内燃機関の場合は125cc以下)のもの
④高速道路等を運行せず、地方公共団体等によって交通の安全と円滑を図るための措置を講じた場所において運行するもの
と規定している[4]ので、実質は小型バイク並み。現在は軽自動車ナンバーで特別運用されている。

チョイモビ その3
日産本社のチョイモビステーション。隣の横浜三井ビルにも1台駐車スペースがある。

日産本社が近づいたので駐車場所はわかると思っていたのだが、入り口を間違えて通り過ぎてしまった。またまた息子の冷たい視線を後席から感じる。先でUターンをして何とか講習を受けた場所に戻って来ると駐車エリア2台分が完全に埋まっているではないか。予約は受け付けているのでダブルブッキングはないハズとチョイモビ事務局へ問い合わせの電話をする。確認すると日産本社ステーションのもう一台分はすぐ隣の横浜三井ビル、地下駐車場入り口のすぐ横にあり、現在も空きがあると言う。日産本社を出て右折すると確かにそこはあった。何とも紛らわしい、わかりにくいステーション設定である。クルマを無事駐車させて終了手続きを済ませると、事務局よりすぐメールが届く。使用料金860円也。スムーズに移動できていれば約400円コースだったと思うが、いろいろとトラブル続出でまあ勉強料ということで。父親の威厳が薄れそうな状況だったが、私も息子もなかなかスリル満点の体験が出来て結果オーライ。

今回のチョイモビ体験で不満と注意点をいくつか。
1.ステーションの場所のわかりにくさが一番の課題かな。ネットで他の体験記事を読んでいると、ナビで近くまでは到達するが、やはり肝心の駐車場所を見つけるのに苦労されている方が多いようだ。今回も日産本社から大さん橋ホールに向かっていたら、駐車場にはスムーズに入れたとしても、中でエリアを探すのは難儀したと思う。最後にトラぶった日産本社ステーションだが、早速本社3箇所の一つは横浜三井ビルにあることに注意と会員向け案内メールが届いた。電話で不満を言ったのが効いたのだろうか。
2.今回のような屋根付き場所や地下駐など電波状況が悪くWiFi通信のインフラが整っていないような場所では、スマホからの予約やナビ設定に手間取る。カーステーションは平置きの場所を選んだ方が無難だろう。
3.今回はチョイモビ公式ページから予約手続きを行ったが、入力方法が今一つわかりにくかった。[3]にも紹介されているが、「ちょこっとガイド」というアプリの方が使いやすそうだ。次回はこちらを使ってみたいと思う。
4.ナビの固定ホルダーがちょっとお粗末。私の固定の仕方もまずかったかもしれないが、走行中に外れてスマホが床に落ちてしまった。iPhone仕様じゃないの?タフネススマホで良かった。
5.これは講習中にも注意があったが、TwizyはAT車のようなクリープ性能がない。坂道発進する場合はアクセルを強めに踏み込まなければ自重で後退してしまう。日産本社ステーションは出口に向かって上り坂になっているし、その先の歩道は人通りも多いので発進にはかなり注意を要する。
4.Twizyはルノー製なのでウインカーとワイパーの操作レバーは通常の逆です。左ウインカー、右ワイパー。輸入車に乗ったことがない人は最初戸惑うハズ。私も久しぶりで間違えちゃった。
5.このクルマにはドアのガラス窓がない。したがって雨の日とかこれからの季節はかなり厳しいコックピットとなる。日曜日は天気も悪くなかったので特に寒いとは思わなかったけど。

smaco
smaco

いろいろ課題はあるが実証実験なので多めに見てあげる必要があるのと、もう少し慣れると結構面白いクルマ&便利なシステムかもしれない。超小型モビリティのワンウェイ型カーシェアリングのテストはいろいろな自治体で実施されているが[5]、この横浜エリアでいうと今年7月から、メルセデス・ベンツ日本(MBJ)、オリックス自動車、アマノの3社による「smaco」というサービスが始まっている。こちらは超小型モビリティ認定制度の規制緩和に伴う本格的な民間カーシェアサービス事業で、チョイモビのような実証実験ではないと言う。利用範囲も横浜市限定ではなく、都内にも移動できる[6]。使用するクルマはベンツのSmart EV。ドアにガラス窓は付いているので雨風は問題ないと思う。こちらもいずれ登録して使ってみたい。興味のある方は是非新しいクルマの使い方をご体験あれ。

みなとよこはま
ちょっとマニアックな横浜クルマ三昧

[参考・引用]
[1]日産自動車、超小型モビリティを活用したワンウェイ型大規模カーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」の事業化に向けて、実証実験の継続を決定、日産自動車ホームページ、2014年9月19日、
http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2014/_STORY/140919-01-j.html
[2]「チョイモビ」は都市交通の未来を変えるか、日経トレインディネット、2013年12月26日、
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20131224/1054258/?ST=life
[3]1分20円でレンタル可能な2人乗り小型EV「チョイモビ」をレンタルしてみた、GigaziNE、2014年4月14日、
http://gigazine.net/news/20140414-choi-mobi/
[4]超小型モビリティの導入促進、国土交通省、2013年3月、
http://www.j-np.com/special_photo/pdf_2099_seminar_ligare0304_05.pdf
[5]人にまちにちょうどいい乗りもの、アシタノトビラ#007、ecomom、2014年3月4日、
http://business.nikkeibp.co.jp/ecomom/tobira/
[6]ワンウェイ方式のカーシェア smaco…「どこでも行える取り組みの第一弾」、Response、2014年7月24日、
http://response.jp/article/2014/07/24/228435.html

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Posted on 2014/11/13 Thu. 22:10 [edit]

category: cars/車のお勉強

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コメント

魅力的!

魅力的なイベントですね〜。
ウチからだとちょっと遠い・・・
今週末29日(土)は、神宮外苑でトヨタ博物館のクラシックカー・フェスティバルがありますよ!

URL | アソラボ・坂PON #-
2014/11/27 22:10 | edit

Re: 魅力的!

イヤー濃いイベントでした。
まだまだクルマ好きの方は多いです。
ミゾロギさんたちもホント好きですよね。
クラシックカー・フェスティバル、残念ながら行けません。
明日はちょっと天気も悪いようですし。
でもお宝クルマ満載のようでクルマ好きにはたまりませんね。
22日に行われたコッパディ東京にも行ってみたかったです。
私は知らずにポップコーンの行列に並んでいた・・・。

URL | papayoyo #-
2014/11/28 21:10 | edit

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