アンシャンテがやってきた

本日紹介するのは企業絵本「アンシャンテがやってきた」(うすいふじこ・文、いとうまさみち・絵、㈱オーテック・ジャパン)である。福祉車両を紹介した絵本だ(マニアックでしょ)。企業絵本については「ニュービートルくんとたびにでよう!Go Slow with New Beatle」で紹介したが、今回は日産である。ただし、厳密にいうと発行者は日産ではなく、㈱オーテックジャパン。日産系の連結子会社で、スカイラインの開発で有名な元日産エンジニア、櫻井真一郎氏が設立に関わり、初代社長を努めた。救急車やタクシー、放送中継車などの働く車や日産のカスタムカー、レーシングカー、そして福祉車両などの特装車両を開発・販売している[1]。

実はこの絵本はルノーの販売店に寄った際に見つけた。日産やルノーのディーラーには置いてあるそうだが、非売品のため店頭では入手できない。どうしても欲しくて、私はとあるルートで手に入れた。

アンシャンテ(enchanté)は日産の福祉車両の商品名で、フランス語で「たいへん満足して」という意味。助手席やセカンドシートが回転・昇降することによって高齢者や障害者が乗り降りしやすいように改造したタイプをいう。ちなみに車椅子でリアドアから乗降できるタイプを、日産ではチェアキャブと呼んでいる[2]。

「アンシャンテがやってきた」一部

内容は、乗り物好きで旅行好きのまことくんとみどりちゃんの家族が主人公。でも足腰は弱くなってきたおばあちゃんは、最近お留守番ばかり。まことくんとみどりちゃんは、おばあちゃんに何か良い乗り物がないか探し始める。そんなとき彼らが目にしたのが、助手席が回転・昇降するマーチのアンシャンテシリーズ。こんな車の機能を見てこれだ!と思いつく。お父さんとお母さんにネットでアンシャンテを探してもらい、ショールームに見に行って、後日おばあちゃんにセレナ仕様のアンシャンテ買ってあげましたというお話。

「アンシャンテがやってきた」ルノー

この本のマニアックな点は福祉車両を扱った絵本という点だけでない。新しいセレナが届く前のまことくんの家族の車はルノーセニックだということ。ルノー傘下の日産、親会社の車もしっかり登場させてアライアンス(提携)関係をさりげなくアピールしている(気がつくかな?)。但し、ルノーには福祉車両設定がないので、日産を買えと言っている風にもとれないことはないが。

この絵本、今年の3月にオーテックジャパンが拠点を置く茅ヶ崎市に80冊寄贈したらしい。茅ヶ崎市のの公民館や保育園などでも見られるようになりそうだ[3]。メセナ活動もいいが、欲しい人にも是非販売して欲しいものだ。

伊藤正道
伊藤正道

いとうまさみち(伊藤正道)さんは、19561年、神奈川県生まれのイラストレーター。早稲田大学社会科学部卒業。大阪ガス、きらら397、泉州銀行、JTBのキャラクターデザイン、そのほか、広告・出版・パッケージなど幅広い分野のイラストレーションを手がけている。おもな絵本作品に「マフィーくんとジオじいさん」(小学館)、「タイニイ・トゥインクルとおかしの島」(BL出版)、「Tiny Santa」(青心社)などがある。鎌倉稲村ガ崎にジオジオファクトリーというギャラリー+ショップを開いている。詳しくはこちらのサイトを。

[参考・引用]
[1]オーテックジャパンホームページ、
http://www.autech.co.jp/JP/index.html
[2]日産自動車LV(ライフケアビークル)ホームパージ、
http://lv.nissan.co.jp/
[3]giogio factoryのHappy paw、NISSAN絵本「アンシャンテがやってきた」、
http://giogiof.exblog.jp/5283526/
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