クルマノエホン livres d'images de voitures

楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展  

キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展

またまたアートのお話。ちょっと前になるが、8月最後の日曜日、このブログでも何度か登場している地元横須賀美術館へ家族と遊びに行った。最終日となった「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」を観るためだ。この展覧会、前から楽しみにしていたのだけれど、この夏休みは家族の都合が合わなくてとうとう千秋楽に。さていったい誰の作品展なのかというと、物語を楽しむように美術を子供と一緒に楽しもうというコンセプトで、「楽しい」という視点では今最も旬なアーティストともいえる井上涼、重田佑介、tupera tupera、西村正徳、ミロコマチコの作品を一堂に集めた企画展。これだけのメンツを揃えるのはかなり難しいと思う。横須賀美術館、なかなかやるじゃないか。

キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展 その1
朝から入場券購入に並ぶ人の列(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

地方の美術館なので、普段は比較的静かにゆっくり鑑賞できるのだけれど、この日は最終日ということもあって開館前からいきなりの駐車場渋滞。東京でもなかなか見られない企画展なのか、駐車しているクルマのナンバーを見ても東京から来られている方が結構見受けられ、おっされーな感じの家族連れも多かった。彫刻家、西村正徳さんの巨大な黄色い傘≪The Schoolchild Umbrella = 光の雨≫のオブジェが置かれたエントランスでは、チケット購入を待つ長い列が出来ていたが、こんなことは初めてだ。

キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展 その2
チビッ子たちも大はしゃぎ(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

展示室ではチビッ子たちもはしゃいでいる。いつもと雰囲気の違う館内に娘は落ち着いて観られないと少し不満げだったが、作品を見ながらワイワイ騒ぐのがこの企画展の狙いなんだから気にしない気にしない。元気に駆け回る子供たちはやはり周りに活力を与えてくれる。人口減少で悩む横須賀に最も必要なパワー源だ。

井上涼
井上涼



まずは井上涼さん。彼のアートを一言で表現するのは難しいが、企画展の図録にはハイパーメディアクリエーターとある。去年だったか彼の作品に出会って≪マチルダ先輩≫や≪赤ずきんと健康≫(内臓の精が壺)などの動画に家族でハマってしまった。クルマノエホン的には最新作≪レーサーはゴーギャン≫に注目!

夏休みオブザ忍者
🎶夏休みオブザ忍者🎶(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

写真は自身が音楽(作曲と作詞、歌)も手掛ける愉快なアニメ―ション≪🎶夏休みオブザ忍者🎶≫。忍者にも夏休みがあるという発想、相変わらずのシュールというか井上ナンセンスワールド全開である。

ミロコマチコ
ミロコマチコ

ヘラジカの森
ヘラジカの森(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

ヘラジカの森2

続いてはミロコマチコさんの展示室。部屋に入るといきなりド迫力の壁画が目に入る。彼女については第18回日本絵本大賞を受賞した『オオカミがとぶひ』(イースト・プレス)でご存じの方も多いと思う。動物や植物をモチーフとして描くミロコさんだが、この巨大壁画は≪ヘラジカの森≫。横須賀美術館のこの展示室で描かれたらしい。彼女の描く動物の目には強烈な眼力がある。野生の動物に睨まれると竦(すく)んでしまう覇気のようなもの。この作品も例外ではない。

ぼくのふとんはうみからできている
ぶんた いなかだ」でも言及したように夜の海は怖い。彼女の作品には大自然や野生動物に対する畏怖の念を強く感じるのだ(「ぼくのふとんはうみからできている」より)

重田佑介
重田佑介

小川芋銭≪春夏秋冬≫一部 ピクセル山水画
左:小川芋銭≪春夏秋冬≫一部(横須賀美術館所蔵)、右:ピクセル山水画(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

次の部屋に入ると古めかしい山水画。映像作家、重田佑介さんの展示室なのだが彼の作品かと思いきや、これは横須賀美術館所蔵の小川芋銭・作≪春夏秋冬≫である。重田さんはデジタル画像の最小単位ピクセル(画素)を使ったアニメーションを作品シリーズの一つとしている。今回、当館が所蔵するこの山水画をモチーフとして映像化した。彼は今回の新しい試みを通じて、水墨画の抽象的な表現とピクセルは非常に相性が良いことに気付いたという[1]。

がそのもり
がそのもり(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

こちらは何も描かれていない本をかざすと天井からプロジェクターで投影されたピクセル動画が物語となって現れる≪がそのもり≫。子供たちは大喜び、大人も皆、童心に返っていた。

tupera tupera
tupera tupera

「かおノート」原画
「かおノート」原画:原画に文字は入っていないので作者の遊び心(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)

最後のコーナーの作者は、絵本好きの方ならよくご存知ですよね。絵本作家、tupera tuperaのハラハラはらっぱ原画展。tupera tuperaは亀山達矢さんと中川敦子さんによる夫婦ユニットである。知らない人も『かおノート』という色鮮やかなポップな絵本を本屋などで目にしたことがあるハズ。この有名な絵本も含め、彼らの絵本原画がたっぷりと見られる。彼らの作品の基本は切り絵。いろいろな色や模様の紙をベースにユーモア溢れる世界を表現。クルマ絵本もあって≪いろいろバス≫はカラフルなかわいいバスがたくさん登場する。

「いろいろバス」原画
クルマ絵本「いろいろバス」原画(キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展)
へび のみこんだ なに のみこんだ
「へび のみこんだ なに のみこんだ」より

一昨年の巳年の時に、ヘビをモチーフにしたクルマ絵本はないかと探して見つけたのが彼らの作品『へび のみこんだ なに のみこんだ』(えほんの杜)。『星の王子さま』では象を飲み込んだへびが有名だが、こちらは何とクルマを飲み込んでしまっている。最後はもっとすごいものを飲み込むのだけれど…。

猛獣の被り物

段ボールで作った立体猛獣作品もあって、これを被って遊ぶこともできた。もちろん家族全員この着ぐるみで楽しみましたよ!

西村正徳
西村正徳

外には西村正徳さんの≪Blossom Tunnel = 光の花≫(右)と巨大なスクリーンが。これはこの展示会後の19:00から、“もぐらのクルテク“で有名なチェコの絵本作家、ズデネック・ミレルのアニメーションを上映する「夏の野外シネマパーティー2014」のためのもの。ちょっと見てみたい気はしたが、夜なので断念。どんな感じだったのかな?。その代わりに、次回はクルテク君のクルマ絵本を紹介しようかな(ちょっと強引)。

「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」屋外

[参考・引用]
[1]「キラキラ、ざわざわ、ハラハラ展」展覧会情報、横須賀美術館、2014
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Posted on 2014/09/15 Mon. 16:43 [edit]

category: art/アート

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