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テニス王に俺はなる!  

錦織圭@USオープン モンキー・D・ルフィ

今五十肩で苦しんでいるので、試合を観るだけで肩が痛くなりそうだったが、やはり頂点は相手の身長のように高かったね。錦織圭のUSオープン制覇への挑戦。ミーハーな話題で恐縮です。彼の非凡な才能は誰しもが認めるところで、私もそろそろグランドスラムで優勝に絡んでくれないかなと期待をしていたところだった。今回のこの決勝進出はラストチャンスとは言わないけれど、群雄割拠の男子テニス界において怪我の多い錦織にとっては千載一遇のチャンスだったに違いない。逃した魚は大きかったが、四時間越えのフルセットを二連戦、準決勝はNo.1プレーヤー、ジョコビッチとの試合で精神的にも肉体的にも限界点に近かったと思う。そして彼がまだ一度も味わったことのない四大大会ファイナルは今までとは全く別次元の特別な戦場。コーチ、マイケル・チャンですら成し得なかった全米優勝の壁だ。そんな極限状態でこの結果はほぼベストと言ってよいだろう。間違いなく彼は次のステージへと進化した。彼の健闘を称えるとともに、再び我々に夢の続きを見させて欲しい。

国枝慎吾
もはや怪物、国枝慎吾[1]

ところで戦前のメディア(主にテレビ)の大騒ぎはまるでサッカーW杯のよう。選挙速報並みに錦織で盛り上がるのもいいけれど、僕が気に食わなかったのは、車いす部門で優勝した国枝選手や上地選手、ダブルスで4強を果たした伊達選手との扱いの差である。特に国枝慎吾選手は2007年シーズンに続き、今季の4大大会完全制覇を達成したにも関わらず、報道ではほとんど取り上げられなかったと思う。先日24時間のチャリティー番組を放映していたテレビ局でさえもだ。年間グランドスラム達成ですよ!しかも2度目。ある日本人記者が史上最高のテニスプレーヤー、フェデラーに「なぜ日本のテニス界には世界的な選手が出てこないのか」とインタビューしたとき、彼は「何を言っているんだ君は?日本にはクニエダがいるじゃないか!」と答えたとか[1]。事実を公平に伝えるという報道機関の基本精神が守られていないこの国では、ダイバーシティの文化(多様性を尊重し受け入れること)は絶対根付かないと思う(朝日の問題も根っ子は同じだね)。国枝選手のバックハンドは全テニス選手の中でも最高レベルなんだそうだ。私も以前テレビで彼のプレーを見たことがある。車いすを自在に操りながら、どうやったらあんなスピードで球を返せるのかが信じられなかった。人間業じゃない。錦織もスゴいが、実は日本テニス界のレベルはものスゴいのである。

話を錦織に戻す。彼の目指す大きな夢。そしてその夢の前に立ちはだかる数々のライバルたち。これってあのマンガのプロットに似てないか?そう、現代コミックの巨人『ONE PIECE』である。私は最近全然読んでいなくて“魚人島”で止まったままなのだが、他の家族は相変わらず新刊を待ちわびている。『ONE PIECE』は「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」をめぐり、幾多の海賊達が覇権を賭けて争う物語。主人公、モンキー・D・ルフィは海賊王になる目標を掲げ、大秘宝を手に入れることを夢見る麦わら海賊一味のルーキー船長。

海賊の中には「四皇」と呼ばれる別格の大海賊たちが登場する。そこへルフィを筆頭に次世代の若き海賊たちが次々と頭角を現す構図だ。男子テニス界も、フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリーという四天王の時代が長く続き、今回の全米オープンにおけるチリッチや錦織など若手の台頭で新時代の到来を予感させる。

シャンクスとルフィ
シャンクスとルフィ、この有名なシーンとこちらを見比べてみて!鳥肌が立つわ。

「四皇」の一人赤髪のシャンクスとルフィには深い関わりがある。ルフィが少年の頃、自分を守ろうとして片腕を失ったシャンクスには強い恩義と憧れを持つ。シャンクスも幼いルフィの資質にいち早く気付き、自らのトレードマークである麦わら帽子を託し、「立派な海賊になって返しにこい」と再開を約束した。一方、錦織も自らフェデラーを憧れの選手と公言している。そのフェデラーは彼と同じマネジメント会社に所属し、錦織が17歳の時、初めて一緒に練習した時から彼の才能を評価していた。その後もフェデラーが呼ばれたイベントでヒッティングパートナーに指名するなど、彼をかわいがっていたそうだ[2][3]。そして何といってもフェデラーの名前。フルネームはロジャー・フェデラー。「ひとつなぎの大秘宝」を遺した伝説の大海賊の名もゴール・D・ロジャー。偶然にしては出来過ぎだ。

マイケル・チャンコーチと錦織
マイケル・チャンコーチと錦織[6]
レイリーとルフィ
マイケル・チャンとレイリーが重なってみえる

ルフィの口癖は「海賊王に俺はなる!」。錦織も小学校の卒業文集に書いた夢が「世界チャンピオンになること」[4]。ルフィは悪魔の実を食べて特殊能力を身に付けたゴム人間で、変幻自在に飛び回る敏捷性と超絶なパワーの持ち主だが、“エアーK”の身のこなしもそれに通じるものがある。しかも杉山愛曰く、錦織には「爆発力」があるのでその代償として怪我にも泣かされた[5]。今回はその爆発力をうまくコントロールする術を身に付けたのだろう。ルフィもロジャーの右腕だったシルバーズ・レイリーの下で修行を積み、覇気の制御を修得した。マイケル・チャンはさしずめレイリ―かな。

笑顔1 笑顔2

ルフィのトレードマークは麦わら帽子だが、錦織もキャップ(ユニクロモデル)を被ったイメージが強い。そして両者の最大の共通点はその笑顔である。錦織は小学生の頃、「ニッコリ」と呼ばれ人気者だったそうだ[4]。彼の精神的な強さは試合に負けても必要以上に落ち込まないところだという。それがあのスマイルに表れているのかもしれない。

最後にジョコビッチ戦で話題になっていた錦織の「ノールック・ラケット・フリップ」で締めよう。ジョコビッチにポイントを取られ悔しがる錦織は、ラケットを地面に叩きつけた。一見マナーが悪いと思いきや、叩きつけられたラケットはバウンドして回転し、さらに視線を送ることなくコート上を歩く彼の手元にそれは正確に戻って来たのだ。この何げないしぐさ、カッコよすぎだろ。彼の個性、技能、日本人の規格外である。

錦織の「ノールック・ラケット・フリップ」
錦織の「ノールック・ラケット・フリップ」

『ONE PIECE』も結末は予想がつかないが、男子テニスの覇権争いもこれからが楽しみだ。

[参考・引用]
[1]元世界1位フェデラーが語る「日本から世界的なテニス選手がでない理由」に感動、grape、
http://grapee.jp/14951
[2]【テニス】憧れのフェデラーと対戦した錦織圭、5年分の成長、Love Sports web Sportiva、2011年11月8日、
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/2011/11/08/post_37/index.php
[3]錦織、フェデラーと対決へ 「あこがれ」越えるか、日本経済新聞、2011年11月6日、
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK06006_W1A101C1000000/
[4]「世界のニッコリ」夢は続く 決勝見守った小学校の恩師、朝日新聞、2014年9月9日、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140909-00000016-asahi-soci
[5]【テニス】王者・ジョコビッチが認めた錦織圭の「新たな武器」、Love Sports web Sportiva、2014年9月8日、
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/otherballgame/2014/09/08/op/
[6]錦織、全豪に向け「いい練習が出来た」、tennis365.net、2014年1月12日、
http://news.tennis365.net/news/today/201401/99319.html
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Posted on 2014/09/11 Thu. 23:21 [edit]

category: sports/スポーツ

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