世界の時間を4分止めた美しすぎるコーラス

Pentatonix

ここ数日の私のヘビロテ曲、現在来日中のPentatonixが演奏する“Daft Punk”。彼らのことを知らない人は、まず次の動画を見て欲しい。


紅一点、Kirstie Maldonadoの右の口角を上げる歌い方がセクスィ~。

驚くことに、このYouTube音源から聞こえてくる音は総て人間の生歌である。動画の演出も秀逸で、メンバーの個性的なメイクアップから一瞬X-MENの新作プロモビデオかと思ったくらいだ。めっちゃ、かっこええやん。ア・カペラ好きとしては不覚にもノーチェックで、最近テレビの出演で初めて知って釘づけとなった。このミュージックビデオはフランスのテクノポップユニット、Daft Punkのメドレーをリミックスした曲。Daft Punkはフルフェイスのマスクを被った奇抜なコスチュームでも有名で、彼らの曲は日本の携帯のCMにも使われた。松本零士のファンだそうで彼のアニメーションPVも作られている[1]。

Daft Punk
Daft Punk


オリジナルのDaft Punkと聴き比べると、どちらがテクノポップかわからなくなる。この超人的ともいえる彼ら5人の美しすぎる歌声が、世界の時間を4分間止めたと言われた[2]。90年代、今やア・カペラ界の大御所的存在Take6を初めて聴いた時、楽器としての人間の声のポテンシャルに衝撃を受けたが、Pentatonixはア・カペラの可能性を別次元へ引き上げたと思えるくらい新たなショックを与えてくれた。

彼らは2011年にアメリカで大人気のオーディション番組『The Sing-Off』に初出場初優勝の快挙を成し、いきなりのCDデビューとなったシンデレラBOYS&GIRL[2]。PVにも登場する素の彼らは、いまだに気の良い田舎のあんちゃん、ねえちゃんという感じで、こういう素人の才能を発掘して見事なエンターテイメントに昇華させるアメリカの音楽界はやはりビジネスがうまいなと思う。日本人にも歌のうまい素人は多いけれど、言葉やビジュアル面の壁も大きいのかPentatonixのようにCOOLでグローバルなコンテンツにはなかなか育たない。技術はあってもAppleやGoogleが生まれない日本の産業界にも通じるのかもしれない。

ところで今年4月に北京で開催された国際オートショーで、韓国・ヒュンダイ自動車ブースのオープニングにPentatonixが登場していたことが判明。公式ビデオにもGenesisとix25のプロモでコラボレーションしている。自動車にも音楽にも関心のある小生としては完全にチェック不足だった。自動運転や電気自動車の時代になっても、人間が前を向いてハンドルをリニアに操作する以上、自動車はまだまだアナログな機械である。一方でそのGenesis にも搭載されるCarPlay(※)のように自動車にスマホやクラウドが繋がるデジタルなConnected Car化の流れも避けて通れない。最先端のクルマではまさにこのアナログとデジタルの世界をいかにうまく融合させるのかが課題になっている。そういう意味で究極のアナログである人間の歌声でデジタルの世界を美しく表現できるPentatonixは、うってつけのコラボアーティストだ。悔しいけれどヒュンダイの目の付け所は良いと思う。悪いけど『嵐』じゃないんだよねえ。

(※)Appleによって開発されたiPhoneを車のテレマティクス装置と連動させるシステムのこと。車の表示装置にiOSのようなインターフェースが表示されて、Siri(音声認識)や地図、SMS(ショートメッセージサービス)、電話、音楽などさまざまなiOSアプリケーションにアクセスできる[3]。



[参考・引用]
[1]ダフト・パンク、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%95%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%B3%E3%82%AF
[2] 【動画】これは超人レベル。全米No.1の「アカペラグループ」の演奏に、鳥肌が止まらない・・・、TABI LABO、2014年6月15日、
http://tabi-labo.com/18089/pentatonix/
[3]CarPlay、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/CarPlay
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[ 2014/08/26 21:47 ] music/音楽 | TB(0) | CM(0)

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