クルマノエホン livres d'images de voitures

楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

メダカを飼う  

メダカのかいかたそだてかた

本題のクルマ絵本の紹介が滞っている。絵本の紹介は下調べも含め、記事にするにはそれなりの気合いを要する。最近の猛暑で夏バテ気味なのと、五十肩が酷いので何となく文章を書く気が起こらない(その間にも絵本は着実に増えているのだけれども)。夏休みにも入ったのでぼちぼちアップロードの頻度を増やそうと思うが、本日もクルマに関係のない話題を一つ。

メダカ飼育1
我が家にやってきたメダカの夫婦:購入した水槽はテトラ スマートメダカ飼育セット SP-17KF。1000円ちょっとでエアーポンプ付のお得品。子メダカたちが大きくなったら、エアーレーションを始めようと思います。
メダカ飼育2
子メダカは別容器で増殖中。

7月になって息子が授業の一貫でメダカ飼育を始めた。ペットボトルを加工した簡易水槽でメダカの番い(ツガイ)を育てていたのだが、卵も産んでここ1-2週間で十数匹ほど子メダカが孵化している。この子メダカたちが実にカワイイ。そこで子供たちの強い要望もあり、彼らを本格的に飼育することにした。実は我が家で小動物をちゃんと飼うのはこれが初めて。生き物を育てるにはそれなりの責任が発生するし、何より可愛がっていたものが死んでしまったときが辛い。でも子供たちが面倒を見ると言っているし、最近の命を疎んじる事件が続いていることを考えると生き物の生死を経験するのもまた勉強と許可することにした。考えてみれば、私も金魚などの小魚にザリガニ、カメ、カブトムシなどの昆虫、十姉妹にインコと少年時代は様々な生き物を飼っていた。

メダカの捕り方
私の子供の頃、まさにこんな感じで遊んでいた(「メダカのかいかたそだてかた」[4]より)

ホームセンターへ行くと、メダカ専用の水槽や餌、小石などが豊富に揃っているので驚いた。完全に観賞魚として成立しているんだね。メダカは日本の稲作文化と共存してきた「水田の魚」とも称され[1]、英語名も“Rice Fish”[2]。私がガキの頃は、田んぼへ行けばまさに“めだかの学校”状態でどこでも見られたし、小川で魚捕りをして遊んだときもメダカは完全に雑魚。だからメダカは地方によってはザッコとも呼ばれる。しかし、今やこのメダカが絶滅危惧種に指定されている。

日本列島のメダカ分布図
日本列島のメダカ分布図[3]

日本のメダカは遺伝的には北日本集団と南日本集団の大きく2種に分類されるのだそうだ。南日本集団も9つのグループに分けられる。九州出身の私が子供のころに見ていたメダカは、関東のそれとは遺伝的に異なる種類だったのだ[3][4]。野生のメダカが絶滅に瀕しているのは、主な生息場所である水田が減少したこと、肥料などによる環境汚染、ブラックバスのような外来種による食害などが挙げられる。また観賞用や教育教材用に品種改良されたヒメダカなどが放流され、野生メダカとの交雑といった遺伝的攪乱も大きな問題になっているという[1]。小学校では教材用として生徒にメダカが配布されるのだけれども、その後の処分は各家庭に任されている。長女の時には学校にメダカの池があって、飼い続けない場合はそこへ戻せたのだが、今はその池もなくなってしまった。従って我が家のように飼育を続ける者もいれば、その辺の川へ放流する者も出てくるだろう。この辺りには川らしい川もないから、最悪雨水溝にでも捨てられる可能性すらある。上記のように正しい自然保護のためには、自然を守る意味をきちんと教えて、飼い続けられない家庭のメダカは学校がきちんと回収すべきなのだ。メダカを自然保護の教材として使うにしては、日本の教育現場はあまりに無知・無責任だと思う。

メダカの雄雌
メダカの雄雌(「メダカのかいかたそだてかた」[4]より)

さて、メダカの雄雌はどのように区別するのだろう。[5]によれば、
1.オスは背ビレの後方付け根部分に切れ込みがある。メスの背ビレは先が丸みをおびており、オスの様な切れ込みはない。
2.オスの尻ビレの形は平行四辺形でヒレの先がギザギザしており、メスに比べて大きい。メスの尻ビレは台形でオスの様にヒレの先がギザギザしておらず、オスに比べて小さい。

児童図書館で借りてきた「メダカのかいかたそだてかた」[4]は、わずか30頁ほどの絵本なのだが、情報量が非常に多くてわかりやすかった。写真ではなくイラストによる挿絵なので、この点も私好みの良書だと思う。そんな本書からメダカのトリビアをいくつかご紹介。メダカはなんとサンマの仲間だということをご存じだろうか。メダカはダツ目に分類され、ダツ目にはメダカ科以外にもトビウオ科とかサンマ科が含まれる。また魚類にはあたり前の側線、すなわち音や水圧を感じる感覚器官がない。メダカは頭の上と目の周りに小さな穴がならび、これが側線の代わりの働きをしているのだそうだ。雑魚だと思っていたメダカは、実は種も豊富で生物学的にも特異な形態を持つ研究対象として興味深い魚だったのだ。

この先どんどん増えていきそうなのだが、果たして上手に育てられるのか。面白い家族が加わった。

[参考・引用]
[1]日本魚類学会自然保護委員会、「メダカ:人為的な放流による遺伝的攪乱」、『魚類学雑誌』、第57巻第1号、2010年、p76-79
http://www.fish-isj.jp/iin/nature/article/pdf/5701_series.pdf
[2]日本の生きもの図鑑、石戸忠、今泉忠明・監修、講談社、2001年、p186
[3]メダカの飼いかた&図鑑、水谷正一・監修、実業之日本社、2010
[4]メダカのかいかたそだてかた、小宮輝之・文、浅井粂男・絵、岩崎書店、2001
[5]メダカの体形とオス、メスの見分け方、小山メダカセンター、
http://www.oyama-medaka-center.com/osuormesu.html

テトラ (Tetra) スマートメダカ飼育セット SP-17KFテトラ (Tetra) スマートメダカ飼育セット SP-17KF
(2010/11/29)
テトラ (Tetra)

商品詳細を見る


メダカのかいかたそだてかた (かいかたそだてかたずかん13)メダカのかいかたそだてかた (かいかたそだてかたずかん13)
(2001/03/16)
小宮 輝之

商品詳細を見る

スポンサーサイト

Posted on 2014/08/09 Sat. 10:20 [edit]

category: bookshelves/本棚

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://ehonkuruma.blog59.fc2.com/tb.php/542-a8510a63
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログ内検索

RSSフィード

リンク