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絶体絶命、ザックジャパン  

サッカー日本代表

いやー日本代表、何もできませんでしたね。前回の記事で紹介したアイルトン・セナの言葉は、彼らには届かなかったようです。さて、私のようにザックJに不平不満を漏らす輩に、関根勤氏がお怒りです。実に優しい関根さんらしい苦言です。

関根勤、サッカーW杯代表への否定的な声に立腹 「失礼だ」と苦言』がその記事ですが、「文句を言うなら、じゃあ、あなたは何をやったんだと聞きたい。失礼だと思うんだ。」の発言も一理あるとは思います。もちろんにわかファンの私は何もやっていません。昨日はいつものように試合開始の7時から仕事を始めました。職場でパブリックビューイングが認められるほど粋な会社ではないですから、正直いうとネットの速報を数分おきにチェックしながら仕事を続けていました。当然仕事になりません。日本国中、私のような人がどれくらいたのでしょうか。出社を遅らせた人、休暇を取った人も含めればその数は尋常ではなかったと思います。それだけ多くの人が仕事の手を止めたとすれば、日本の経済損失は甚大だったと推測されます。

一時的にせよ日本の経済活動を停止してまで多くのファンが応援をした訳ですから、損失の元が取れない不甲斐ない戦いぶりに文句の一つや二つ言う権利はあるのではないでしょうか。ただそれが単なる罵声だけでは、現地で汗水流して戦っている選手のためになりません。そこには愛がないといけません。そして何がダメなのかを正しく指摘し、同じ失敗を繰り返さない糧にしてもらわなくてはなりません。ワールドカップ本番前の親善試合で日本代表が勝利を続けた際、辛口評論で有名なセルジオ越後氏が本選では厳しい戦いになると否定的な発言をして批判されたと聞きます。結果は今のところ彼の予想どおりになっていますが、厳しい指摘は愛情の裏返しであることが多い。彼もW杯を舐めるなと忠告したかったのでしょう。

会社の仕事でも同じことが言えます。仕事がうまくいこうがいくまいが、上司が「君は良く頑張ったね」だけのフィードバックでは部下(プレイヤー)は成長しません。時に優しさが人の成長を妨げることを、企業人の方であれば良くご存じだと思います。仕事がうまくいった場合は何が良かったのか、何が課題として残っているのかを客観的に振り返らないと次のステップ向上にはつながりません。当然失敗した場合は厳しく、二度と同じ過ちを繰り返さないように失敗の原因分析を行い、再発防止のための根本的な対策を打たなければなりません。

ピッチの中では11人で戦いますが、ピッチの外ではサポーターも戦っています。彼らは選手と異なり、試合全体を俯瞰して観ることができるいわば選手のメンター(助言者)のような存在です。彼らの声の多くは、結構冷静かつ的確だと思いますし、彼らの厳しい声を聞くことは多くの気づきを与えてくれるはずです。日本を応援してくれたブラジル人が、試合終了後にブーイングを浴びせたことも、彼らのサッカー愛の強さを感じました。こういう正しい評価が選手を育てるのです。

得点を決められない大久保
得点を決められない大久保

本来は大量の客観データを所有するサッカー協会やマスコミがその上司やメンターの役割を果たすべきだと思うのですが、予選を突破した後も五輪で入賞した後も、新しい人材やアイデアを試す機会があったにも関わらず、協会が適切な助言やサポートを行ってきたようには見えませんでした。またテレビを中心としたメジャーなメディアの論評も否定的どころか楽観的な肯定論ばかりです。CGシミュレーションでコートジボワール戦を3-0勝利で予想していた番組を見たときは、正直失笑してしまいました。皆をポジティブにしようとする意図はわかるのですが、何の裏付けもないバラ色予想では本質を見失います。私が思うに、メンバーの固定化がチーム内の競争心を失わせ、選手たちは日本社会に蔓延る肯定論に惑わされ自分を見失ったのではないかと思えます。いわゆる「勘違い」です。我々は世界と対等に戦えるレベルにあると。

なでしこは世界一になりました。彼女たちはあまり世間で注目をされなかったことで、否定論も肯定論も耳にすることなく、冷静に自己分析をしながら戦えたのだと思います。戦前、ザックJの選手が発言していた「出る限りは優勝しかないので」の言葉も気になりました。勿論優勝を夢見ない国はどこにもありません。でも現実を直視するのであれば、「決勝T云々よりも、目の前の一戦一戦に勝つことだけを考えます。敢えてね。」と言って欲しかった。彼らはちょっと遠くを見すぎていました。

たとえが適切ではないかもしれませんが、戦場では指揮・判断を間違えると死につながります。サッカーのW杯は代理戦争とも言われ、かつてフォークランド紛争の際のイングランドーアルゼンチン戦は注目されました。日本の外では、負けて帰ればファンに殺されかねないスポーツです(実際に殺された選手もいました)。たかがスポーツだと多くの人は言うでしょう。私もそう思いますが、参加国の多くは、それくらいのマインドセット(心構え)で試合に挑んでいるのです。初戦の笛を吹いた西村主審もクロアチアサポーターに脅迫を受けたそうですから、そういう現実を考えれば、関根さんの言われる「(成績が不振でも)空港に行って、選手たちを拍手で出迎えてあげたい気持ち」が良くも悪くも日本の文化である限り、カップを手にするのは今後何十年先も無理なのではないかと思います。

残り1試合。勝ち進む可能性は限りなくゼロに近いでしょう。戦前予想に反して敗退したスペインや勝ち抜けたコスタリカのこともありますから、完全に可能性ゼロとは言えませんが、恐らくコロンビア戦の結果に関係なくコートジボワールが勝利して決まりではないかと。でも、勝っても負けても世界に何か強い印象を残して帰ってきてもらいたい。今大会の日本の話題が、ゴミ拾いをした日本サポーターだけでは寂しいでしょう(これはこれで素晴らしい事なのですが)。同じ予選枠のオーストラリアのように次のW杯に繋がるゲームを見せて欲しい。

再び、世界の頂点に立ったアイルトン・セナの言葉です。違和感を感じる人もいるかもしれませんが、ここまで言い切ると逆に気持ちが良いです。

O importante é ganhar. Tudo e sempre. Essa história de que o importante é competir não passa de pura demagogia.。
重要なのは勝つこと。全てにおいてそして常にだ。参加することに意義がある、なんていうのはデマに過ぎない。

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Posted on 2014/06/21 Sat. 18:11 [edit]

category: sports/スポーツ

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