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タイヤ交換  

タイヤ交換

年始には愛車の洗車を久しぶりに行ったが、年末にはタイヤを交換した。スノータイヤへの交換ではなくノーマルタイヤである。11月の車検の際に溝が3mmを切っているということで交換を促されていたのだ。走行距離約32,000kmの時点でローテーションを行い、今回の交換時期では約69,000km。さすがにスリップサインが出ているほど擦り減ったギリギリの状態ではないし、悪路を走ることはないにせよ、よくもった方だと思う。

タイヤ交換前 タイヤ交換後
こんなに違う(左)タイヤ交換前(右)タイヤ交換後

タイヤの溝はしっかりと路面をグリップするのに必要だし、タイヤと路面に入り込もうとする水を吐き出す、いわゆる「排水路」の役割を果たすので、溝の深さは恐ろしい「ハイドロプレーニング現象」の発生に影響を与える。毎日往復100kmの車通勤なのでタイヤへの負担も大きいし、特に路面が滑りやすくなる時期だ。この4つのタイヤに命を預けている訳だから、交換は非常に重要なメンテナンス作業である。手を抜いてはいけない。

とはいってもそれなりの出費は覚悟しなければならない。車検時にディーラーで見積もりをしてもらったら4本で12万円也。カングーの時と違ってサイズもかなりインチUPしているのでこの費用は痛い。私はいつも横浜金沢のコストコでタイヤ交換をしているので、年末のボーナスが出た後に予約を入れた。会員になっているとローテーション作業もタダで行ってくれるし、そこで勧められたミシュランに現行のダンロップから変更。割引クーポンも付いて合計は9万5千円也。ディーラー見積もりよりも約1本分安くなった。買い物している間に作業が終了するので非常に便利でお得である。

日本でのタイヤ購入・交換というと、ディーラーで行う人は稀で、大概はガソリンスタンドか、オートバックスやタイヤ館などのクルマ用品専門店で行うだろう。一方アメリカでは、このコストコのようにスーパーマーケットに買い物に行ったついでに、その一角にある自動車コーナーでタイヤを交換するのが一般的なのだそうだ[1]。洗車もそうだが、ガソリンスタンドでのタイヤ交換はほとんどないらしい。ということで私もすっかりアメリカナイズされたライフスタイルとなった。

ミシュランタイヤ

タイヤが新品になったこともあるのだろうけど、ミシュランは乗り心地がソフトな印象。以前のダンロップは少し固めの乗り心地だった気がする。タイヤは路面からの入力をダイレクトに伝える唯一の部品だから、タイヤ性能は乗り心地に大きく影響する。なかなかタイヤを乗り比べるという機会はないから、こういう比較も面白い。

タイヤの表示
タイヤの表示:愛車は215/60R17 96H

ところで意外と知らないのがタイヤに書かれた文字の意味[2]。エクストレイル君の場合は、215/60R17 96Hと刻印されている。順番に見ていくと、
①215:タイヤ幅(=215mm)
標準リムに装着して規定の空気圧を充填したときのタイヤ総幅。普通小型車はだいだい185くらい。RV車は200を超える幅広タイヤが多い。

タイヤの横たわみ
図1.横荷重によるタイヤのたわみ[3]

②60:偏平率(=60%)
タイヤの偏平率=(H/V)×100(%)  H:タイヤ断面の高さ、V:タイヤ幅
偏平率が小さいということは、平べったいタイヤということだ。これを偏平化という。空気入りタイヤが登場した当初、19世紀後半頃にはほぼ100%であったが、現在では30%なんてタイヤもある。横から見るとほとんどホイールだけといったようなスポーツタイプのクルマをよく見かける。クルマが走れば走るほどタイヤは遠心力(横荷重)でいびつに膨らんでくる(図1)。その結果路面との接地面の形状が変わり、熱を帯びてゴムが千切れたりバーストしたりする。それを防ぐために「カーカス」と呼ばれる繊維やスチールなどのコード素材を巻いてタイヤの内側を強化しているのだが、タイヤを偏平化すればこれらカーカスの幅も広く取れる。また高速で走るにはコーナリング性能の向上も必要だが、カーブをより速いスピードで抜けるには、大きな遠心力に耐えなければならず、タイヤ径が一定ならば、偏平率を下げてタイヤの接地面を横方向に広げる方が有利となる。だから高性能車は偏平率の小さいタイヤを履いている場合が多いのだ。一方でタイヤが薄くなることで中に入る空気も少なくなり、乗り心地が悪くなるというデメリットもある[1]。

ラジアル構造 バイアス構造
図2.ラジアル構造(左)、バイアス構造(右)におけるカーカスの配列[5]

③R:タイヤ構造記号(=ラジアル)
タイヤにはラジアルタイヤ(R)のほかにバイアスタイヤ(-ハイフン)やベルテッドバイアスタイヤ(B)があるが、一般的な乗用車はR。ラジアルタイヤは前述のカーカスのコード配列が、タイヤの進行方向に対して直角に巻かれているのに対し(図2左)、バイアスタイヤは斜めの角度(40°~65°)に巻かれた構造をとる(図2右)。ラジアルタイヤは構造がシンプルな分、ころがり抵抗が小さく、強度(耐摩耗性)にも利があるが、バイアスタイヤは乗り心地や低コスト化に利がある。ベルテッドバイアスタイヤはその中間的な構造を持つ[4][5]。

④17:ホイール径(=17インチ)
このタイヤに適したホイールの直径。17インチ≒43cm。

⑤96:荷重指数
このタイヤが支えられる重量の限界を示す。荷重指数90は1本当たり600kgの耐荷重を示す[2]。つまりタイヤ4本で2.4tの荷重を支えられる。ちなみにエクストレイルの乗員も含めた車両総重量は約1.7t。

⑥H:速度記号
このタイヤを装着したときに、平坦な舗装路面において出すことの出来る最高時速。Hの場合210km/hとなる[2]。
以上、大変勉強になった。

今年は午年。1月もあっという間に2/3が過ぎてしまったが、馬といえば跳ね馬のフェラーリが連想されるので、フェラーリや今回のタイヤにまつわるクルマ絵本を順次紹介していこうかなと思う。そういえば建機などはたらくクルマの絵本の紹介も増やさねば。あー、本だけが増えていき、本年もゆっくりとした更新ペースが続く…。

[参考・引用]
[1]タイヤの科学、御堀直嗣、講談社ブルーバックス、1992
[2]タイヤあれこれ、TIRE・WHEEL KNOWLEDGE、GRAND SLAM、
http://www.grandslam.ne.jp/defaultmall/tire/arekore/tire_are_size_d.html
[3]タイヤの特性、なるほど!タイヤ講座、横浜タイヤホームページ、
http://yokohamatire.jp/check-de-smile/sp_characteristic/index.html
[4]ラジアルタイヤ、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4
[5](7)内部構造(ラジアル/バイアス/ベルテッドバイアス)について、タイヤサイズ表記について、二輪車用タイヤ、ブリジストンホームページ、
http://www.bridgestone.co.jp/personal/mc/products/option/
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Posted on 2014/01/19 Sun. 17:17 [edit]

category: cars/車のお勉強

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