Superfly

最近洋楽を聴きたいと言い出した中1の娘に何かパパの持っているお奨めCDはないかと言われた。ほほう、色気づきおったなと思いながら、「洋楽って誰かに興味あるの?」と聞いてみると、帰ってきた答えはアヴリル・ラヴィンとかワンダイレクション。うーん、そうだよな。いまどきの中学女子だよな。確かにジャニス・ジョプリンやローラ・ニーロとか言われたら、我が娘ながら引いていたかもしれない。ワンDなんてパパの中学時代、女の子たちが騒いでいたBCR(ベイ・シティ・ローラーズ)みたいなお子ちゃま向けアイドルだろうとも思いつつ、何をレコメンドすべきかと少しワクワクしながら思いを巡らす。さすがに父さん愛聴盤CDの中のリトル・フィートやトム・ウェイツ、ランディ・ニューマン、ジャクソン・ブラウン…なんかは余りにもおじさん趣味過ぎる。モータウン系はどうか。ソウルミュージックにはまってアメリカンな横須賀ドブ板あたりを徘徊されても困る。結局王道のビートルズ赤盤・青盤を貸すことにした。英国好きで最近CMでも流れている“Hello, Goodbye”(1967)をよく口ずさんでいるからだ。その娘が「愛をこめて花束を」を聴いて好きになった日本人ミュージシャン、SuperflyのデビューアルバムをTSUTAYAのレンタル品放出セールでゲット。300円也。

Sailin Shoes / Little Feat 1972Closing Times / Tom Waits 1973
Sail Away / Randy Newman 1972Late For The Sky / Jackson Browne 1974
My Favorite Albums
左上:Sailin Shoes / Little Feat(1972)、右上:Closing Times / Tom Waits(1973)
左上:Sail Away / Randy Newman(1972)、右下:Late For The Sky / Jackson Browne(1974)

Superflyは和製ジャニス・ジョプリンとも言われるヴォーカルの越智志帆によるシングルユニット。デビュー、すなわちこのアルバム製作時はギタリストでコンポーザーの多保孝一とのユニットだった。(ジャニスとは異なる、失礼)容姿もチャーミングな志帆嬢の声量ある歌声と彼らのサウンドは、最も音楽が豊かだったと思う1970年代にロックな青春を過ごしたウッドストック世代の方々には懐かしく聴けるはず。‘84年生まれの彼女はジャニスやミック・ジャガーなどに影響受けたそうだ[1]。多保氏が影響を受けたのもストーンズやドゥービー、マイケル・マクドナルド、フリートウッド・マックなど。なるほど、なるほど。娘の音楽の好みがSuperflyなら、ビートルズよりもストーンズの方がよかったか。

Beatles赤盤・青盤 

‘69年のウッドストック・フェスの影響をストレートに受けていない私自身も、本格的に洋楽を聴くようになった70年代後半、中高生時代の記憶が蘇った。「愛を…」も含めデビューシングルの「ハロー・ハロー」などメジャー曲はいかにも娘好みの覚えやすいメロディ。5曲目「Ain't No Crybaby」は『志帆さん、私を鞭で打(ぶ)ってえー』と変態中年オヤジに響くサディスティックでタフなヴォーカルがよかったし、10曲目の「愛と感謝」では中学時代「女性ロッカーってステキ♡」と感じたリンダ・ロンシュタット姉さんの「It's So Easy」(1977)をなぜだか思い出した。1番気に入ったのはちょっとヴォーカル抑え気味、イントロがアメリカの「名前のない馬(A Horse With No Name)」(1972)を彷彿させる7曲目の「バンクーバー」。中年好みの曲作りになっているが、今の若い世代にも70年代の空気感が新鮮に感じられるアルバムだと思う。志帆嬢、歌もうまいしセンスも良いので、これからが楽しみなミュージシャンである。



アルバムは違うのだけど、こんな曲も歌えるんだね。これは名曲。([2015.6.6追記]「春のまぼろし」のリンクを貼っていたのだけど、リンク切れだったので「My Best Of My Life」を。)


愛媛は今治出身の彼女、一体どういう環境で育ったのか個人的に興味がある。彼女の年齢から言って、ご両親はたぶんウッドストック世代だろう。きっとお父上のLPコレクションを持ち出しては聴いていたに違いない。我が娘も、私のCDコレクションを秘かに聴くようになるのだろうか。ちょっとジジくさい趣味になりそうだが、勿論ウェルカムである。ただ今や曲単位でネットからダウンロードされるご時世。針を上げ下げしたり、レコード盤をひっくり返す必要もないのだから、古き良き名盤は是非アルバムを通しで聴いてもらいたいものだ。そこにまた新しい発見がある。美術の道に進みたいのなら、ジャケットのデザインも勉強になると思う。あー、久しぶりに古いアルバムを聴きたくなった。

[参考・引用]
[1]Superfly、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/Superfly

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コメント

  1. SDTM | /ZyVyp1I

    かなり遅めのフォロー

    ☆ 管理人様、SDTMです。
       お久しぶりです。記事は毎回しっかり読ませていただいています。

       この記事がアップされた時に、Superflyをインプットされて、4枚ほど
       アルバムをiPodに入れておりましたが、中々聴く機会がありませんでした。
       先週の土曜5/30 NHK SONGSにてSuperflyのライブがあり、その凄い唄いに
       感動した次第です。それで一気に聴いてみました。

       まあ、メジャーなヒットソングである「タマシイレボルーション」に聞惚れてしました。
       ということで、ご紹介いただいていから2年強後でありますが、コメントを入れさせて
       頂きました。

    ( 00:11 [Edit] )

  2. papayoyo | -

    Re: かなり遅めのフォロー

    SDTM様、お久しぶりです。
    こんな駄ブログ、毎回読んでいただいているとは恐縮です(汗)
    YouTubeのリンク切れがあったので貼り直しました。
    日本の楽曲はYouTube上にUpされないか、Upされていてもすぐに削除されますから。
    悪名高きJASRACの影響もあるとあると思いますが、司法にお灸を据えられましたからね。
    本屋も立ち読みを許可してる店の方が売れると聞きます。
    私もYouTubeで聴いてみて刺さったモノはCDで買います。
    ネットに上がらないコンテンツは購買の対象にもならないという訳です。
    デジタル化・インターネット化で良くも悪くも著作物のビジネス概念が大きく変わりました。
    ミュージシャンもアルバムよりライブを重視し始めていると言いますから、
    アルバム(デジタル)にせよライブ(アナログ)にせよ、
    本当に共感を与える音楽だけが生き残るのでしょう。

    ( 11:55 )

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