堀川書店

最近また腰の調子が芳しくなかった。運動不足かもしれぬと、少し体調の落ち着いた梅雨中休みの今日、自宅から横須賀中心街までぶらぶらとウォーキングに出かけた。横須賀中央でお昼を取り、昭和レトロな雰囲気が残る飲み屋街「若松マーケット」へ。私は昼間のシャッターが閉まった酒場の雰囲気が好きだ。電飾が灯された夜の店の看板よりも、お天道様の下の方が猥雑さを増す。またここには知る人ぞ知る古本屋がある。久しぶりに覗いてみると店は開いているのだが、棚にあった本が全て取り払われている。老婦人が何やら後片付けをしているではないか。恐る恐るその老婦人に声をかけてみる。

堀川書店2

恐れていたとおり、店じまいなのだそうだ。店主が風呂場で転倒し、亡くなられたそうである。それまではまだやる気満々だったそうで、何とも惜しまれる。この「堀川書店」は戦後まもなく開店したそうだから、もう70年余の間、この場末の飲み屋街で営業を続けられていた。その伝説的な店構えと値付けについては「古本屋ツアー・イン・ジャパン」に詳しい。私も時折、面白い本はないかと物色していただけに残念である。故人のご冥福を祈り、マーケットを後にする。

昭和の記憶、いや貴重な文化遺産がまた一つ、関東の片隅の街で消えてゆく。

若松マーケット
ヨコスカ若松マーケット
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