GRAY

本日紹介するクルマノエホンは、私のコレクションの中で最も大切な絵本である。先日、小学校を卒業した私の娘の作品でタイトルは「GRAY」。世界にたった一つのクルマ絵本だ。

先週日曜に大船の美術館へ出かけた。娘の通う美術学校の基礎科生-美術の基礎を学び始めたばかりの小学生から来春芸大や美大を目指す高校2年生までの生徒-たち全員の、この1年間に学んだ成果発表の場として、毎年恒例の作品展示会が開かれたのだ。もちろん、昨年から通ううちの娘も作品を出させてもらった。この絵本「GRAY」も彼女の出展作品の一つ。

昨年行われたプロの絵本作家による授業の中で彼女が手がけたもの。絵本の主題は何でもよかったそうだが、父親がクルマの絵本を集めているので、じどうしゃ絵本にしたとのこと。なんちゅう孝行娘や(涙)。実習中には完成しなかったが、この展示会に合わせて作品を完成させた。

主人公ダ・カーポ(「GRAY」より)
主人公ダ・カーポ(「GRAY」より)

モデルのクルマは、絵を見ておわかりのとおりBMWミニ。我が家でも人気の一台である。主人公は地味な灰色のクルマ、名前はD.C.。ダイムラー・クライスラーではないダ・カーポである。隣の芝生ではないけれど、周りを見ているとオシャレなクルマばかり。ダ・カーポもちょっと着飾って散歩に出かけようと考えた。

ストライプ柄のダ・カーポ(「GRAY」より)
ストライプ柄のダ・カーポ(「GRAY」より)

ストライプ柄に水玉。時計柄もクールだが、ナチュラルな木目もいい。やっぱりポップな風船模様も捨てがたい。スパンコールでアヴァンギャルドな雰囲気はどうだろうか。

コラージュも使って(「GRAY」より)
コラージュも使って(「GRAY」より)

でもなんだかどれも派手で自分には似合わない気がする。やっぱりぼくは地味なグレーが一番。結局ぼくらしい元の姿で散歩に出かけたダ・カーポ(音楽用語で“最初に戻る“の意味)であった。メタリックグレーのBMWミニ・クーパーSなんてかっこいいけどね。

本物のスパンコールも貼り付けて
本物のスパンコールも貼り付けた世界に一つだけの絵本

挿絵はもちろん、文章もタイトルも彼女自身で考えた。主人公の名前は最後までずいぶん悩んでいたようだが、ダ・カーポはピアノも習っている(中学から習い事は美術一本に絞るけど)彼女らしい発想だ。タイトルが「ダ・カーポ」で主人公の名前がGRAYでもよかった気もするが、そこは彼女のアイデアを尊重しよう。

展示会の様子
展示会の様子

製本と文字のタイピングと印刷は先生にやってもらったけれど、こうして絵本の形に出来上がるとすごく立派にみえる。いや、我が子ながら立派なものだ。展示会では中・高生の作品はさすがにどれもレベルの高いものであったが、私は彼女なりの作品の出来に十分満足。展示会の後で、講師の絵本作家の方にも褒めていただいたようだ(もちろん私も褒めましたよ)。将来彼女の夢がかなってもしプロの世界に飛び込めたら、是非正真正銘のクルマ絵本を上梓してもらいたいな、そしてこのブログで紹介できたらなと親バカな私も大きな夢を抱く。この処女作を大切に書庫へと並べながら。

裏表紙

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