The sound of music

「ドはドーナッツのド、レはレモンのレ、・・・♪」日本人なら誰もが口ずさんだことのあるドレミのうた。この曲は映画『サウンド・オブ・ミュージック』の中でマリア役のジュリー・アンドリュースが歌うことでも有名なブロードウェイ・ミュージカルの楽曲の一つが元になっている。このオリジナルの歌詞をご存じだろうか?先日、通勤の際にいつものように車中でNHK英語ラジオドラマ「リトルチャロ2」を聴いていると(三日坊主の私が昨年の10月から毎日続けられている!これが結構面白いのだ)、2頭の鹿が「ドレミの歌」の日本語と英語の違いについて会話をしている場面があった。英語力のない私は「ドレミの歌」についてしゃべっているとはわからずに、聴き飛ばしていた。後の解説で知ったのだが、オリジナルは日本人には全く馴染みのない内容になっていて、全然違うとは以前に何かで聞いていたものの、恥ずかしながらこれほど乖離したものだとは知らなかった。

以下はオリジナルの歌詞とその直訳である[1]。
作詞:Oscar Hammerstein、作曲:Richard Rodgers
Doe, a deer, a female deer(Doeは鹿、雌の鹿)
Ray, a drop of golden sun(Rayは光、降り注ぐ太陽の光)→やはりRとLの区別が付かない日本人
Me, a name I call myself(Meは名前、自分を呼ぶ名前)
Far, a long long way to run(Farはずっとずっと遠くのこと)
Sew, a needle pulling thread(Sewは針と糸)
La, a note to follow sew(LaはSewの次の音)→適当な言葉がなかったのね
Tea, I drink with jam and bread(Teaは紅茶のお供にジャムとパン)
That will bring us to do(そしてまた、Doに戻るのよ)
Do re mi fa so la ti do so Do!→シはティなんだ



「ドーナッツ・・・」の歌詞は、歌手ペギー葉山さん(お元気だろうか?)が上のような直訳では長すぎてメロディにうまくのせられないため(確かに)、シンプルで夢があるようにと願い込めて、わかりやすい歌詞を彼女自らが作られたのだそうだ。ただ訳詞ではないことから、日本でこのミュージカルが上演されるときは、歌詞の内容が芝居との関係性が薄いという理由で、ペギー版「ドレミのうた」は使われたことがないとのこと(別の歌詞が使われている)[2]。

さて、日本語歌詞では単語の語頭とドレミを対応づけているが、英語歌詞ではドレミ(正確にはイタリア語)を別な英単語(意味)に置き換えている。単音でも意味を持つことが多い英語に対し、単音では意味をのせにくい日本語。それでも無理矢理、英語のようにドレミそのものに日本語の意味を持たせ、それもちょっと哲学的に再表現してみた。

ドォ(道)は人の通る道
レィ(礼)で感謝して
ミ(身)は自分のこと(Meと同じ)
ハ(破)は(殻を)破ること(武道における守離破の“破”)→かなり強引
ソゥ(総)は総てのこと
ラ(裸)は脱ぎ捨てること
シ(死)で終わりだよ
そしてまたドォ(道)に戻るのよ

人は生まれてからそれぞれの道を歩み始める。人から教えを受け、感謝しながら自己を確立していく。やがて、その教えの言葉から抜け出し、総て(真意、真理)を会得していく。そして悟りの境地に至ったら、総てを脱ぎ捨て、裸一つとなって死を迎える。死んだらまた生まれ変わって再び新しい道が始まる。輪廻転生を唱える歌になった。

英語のドレミの歌からインスパイアされて、こんな些末なことに思考を巡らせている俺って暇人?

[参考・引用]
[1]ドレミの歌の歌詞、名曲図鑑、
http://www.meikyokuzukan.com/d3forum+index.topic_id+1094.htm
[2]『ドレミのうた』 日本語作詞:ぺギー葉山 作曲:R・ロジャース、宮地楽器、2009年7月3日、
http://www.miyajimusic.com/blog/cho/?p=180
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