RESCUE TRUCKS

ハワイで購入したクルマ絵本の2冊目、今回は”RESCUE TRUCKS”(Julie Collimngs監修、KLUTZ)を紹介する。この本には4台のミニカーと、いくつかのシーンでの道路イラストマップがついている。宇宙人に攻撃される街、湿地帯、ジャングル、雪に覆われた町等々。この道路マップに自分でいろいろな障害を設けて、ミニカーでその障害を乗り越えたり、排除したりして遊ぶような構成になっている。障害にはブロックや粘土を使ったり、雪に見立てたティッシュペーパーを使ったりいろいろ工夫はできる。但し、これは遊び方のヒントで、要はこの道路マップを使って好きなように遊びなさいという本だ。

「RESCUE TRUCKS」一部2

出版社のKLUTZ社はユニークな実用書や児童書、おもちゃ等を販売している会社だ。そのホームページには、「我々は、人々が手、鼻、足、口、および耳、そして目を通して最もよく学ぶと考えます。したがって、私たちはあらゆる感覚を使った本をデザインします。」とある。ただ読むのではなく、五感を活用した本づくりを信条としている。

「好きに(自由に)遊ぶ」というのは非常にソウゾウ(想像・創造)力が要求される。これらの能力アップには五感のフル活用が必要だ。特に現代の子供は遊びを自ら想像・創造するのが苦手になっているのではないだろうか。その弊害の最たるものがTVゲームではないかと思う。囲碁や将棋、ボードゲームなど従来のゲームは、戦略を自分で「創造」して遊ぶもの。LEGOなどのブロックおもちゃや積み木、ままごと遊びなどは、形や社会を「想像」して遊ぶもの。一方TVゲームの多くは、与えられた「課題解決型」の遊びだ。その極みが攻略本(マニュアル)の存在だ。TVゲームの隆盛は、自ら新しい領域を切り開く創造性に乏しく、与えられた課題を解決するのが得意な日本社会の縮図とも見れる。相変わらず「ハウツー本」が売れるのもゲームの攻略本に通じる。しかも、TVゲームは目と手の感覚機能に非常に特化したいびつな遊びである

ちょっと昔の子供たちは、外でもよく遊び、その辺にころがっている道具を使って遊びも工夫していた。外遊びの体験は、風景だけでなく、そのとき感じた風や音、温度、匂いまでもが記憶に残る。が、今は外で遊ぶ機会も減り、家の中ではTVやPC、携帯のメディア中毒。しかし、子供たちは本能的に五感をバランスよく刺激する遊びに飢えているのだと思う。自転車やキックボードなどの乗物遊びも大好きだし、前出の古いタイプのおもちゃも、提供すれば喜んで遊んでいる。

「RESCUE TRUCKS」一部

私が休みの日には、長女は決まって「何して遊ぶ?」と恐怖の言葉をかけてくる。家にあるおもちゃにも飽きてきて、新しい遊びを要求しているのである。私は考えるのが面倒なので、逆に「何して遊ぶ?」と質問する。子供は遊ぶことに貪欲なので、これが功を奏して、けっこう道具なんかも工夫して、自分で遊びやゲームを考えてくるのである。最近は勝手に創造力の鍛錬と決めつけて、自分で遊びを考えさせている。

けれど一緒に遊ぶのが面倒な時にはTVやDVDを見せたりすることもある。子供とコミュニケーションをとるには非常に体力を使う。ピアノや英語などの習い事をさせたり、メディアを見せたりするのは、結局は「子供と一緒に遊ぶ・学ぶ」という親業からの回避行為ではないかと、最近反省している。五感を刺激する遊びは大切であるが、親と一緒に遊んだという経験は、それ以上に大事なことではないかと考えさせられた。

週末は、この本で子供たちと一緒に遊ぼうと思う。

Rescue Trucks (Chicken Socks)Rescue Trucks (Chicken Socks)
(2005/08/30)
Julie CollingsInc. Klutz

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