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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

La R4 de papa  

La R4 de papa

滞っていた自動車絵本紹介の再開です。今日登場してもらうのは、ルノー4(キャトル)の絵本。キャトルの登場は1961年なので、今年は生誕50周年の節目ということもあって、取り上げてみたいと思う。絵本のタイトルは“La R4 de papa”(作者不明、Odege)、「パパのルノー4(R4)」というフランスの絵本。この絵本はアッチュム ポワン コムというすばらしくおしゃれなWEB古書店のサイトでずいぶん昔に出会ったもの。既にsold outだったのだが、その頃カングーに乗っていたので、兄貴分のキャトルの絵本がどうしても欲しくなって探しまくった。最終的には外国の古書サイトで見つけて購入したのがこれ。

R4とステファン
R4とステファン(“La R4 de papa”より)

絵本の内容は、R4がパパの車という設定で主人公の男の子、10歳のステファンがR4について勉強していくお話。翻訳サイトと仏語辞書片手にざっくりと訳して読んでみる。彼のパパは広告会社の画家(というよりペインターの職人)で、大きなパネルに色を塗ったり、小型トラック(Renault “Estafette(エスタフェット)”も一箇所登場する)に色とりどりの文字を描いたりする仕事をしている。パパの新しい車は空色のルノーキャトル。

ステファンはパパの車のいろいろなパーツに興味を持った。ワイパーとウィンドウォッシャー、室内灯、フェンダーミラー、ルームミラーとサンバイザー、調節可能なライト、それに車の床下に隠されていたスペアタイヤを見つけてご満悦。今となっては当たり前の装備なのだが、’61年当時(本書の発行は’68年)は自動車自体もまだ珍しかったろうし、その構成部品に子供たちは興味津々だったのであろう。

R4の内装を学ぶステファン
R4の内装を学ぶステファン(“La R4 de papa”より)

キャトルの内装についても勉強する。この辺はフランス語の自動車用語を学ぶのにちょうど良い(何に役立つのだ?)。私が興味深かったのはバックミラー(Rétroviseur、図のL)の取り付け方。普通は天井の前方からぶら下がっているのだが、キャトルのそれはダッシュボードの上面からにょきっと生えているのである。この角度で後方を確認できるのだろうか?クラクション(Xlaxon、図のB)もハンドルの中央(スポーク)を押すのではなく、レバー式になっている(フランス車の多くは、今でもウィンカーのスイッチレバーに付いているが、カングーは国産車と同じだった)。ハンドブレーキ(Frein à main、図のE)も昔の車は前方のレバーを回しながら手前に引っ張ってたよなあ。今の車の操作方法とはずいぶん異なっていて、面白いやら懐かしいやら。

パパと収納力抜群のキャトル
パパと収納力抜群のキャトル(“La R4 de papa”より)

サンルーフもキャトルらしい装備の一つだし、何といっても後席を折り畳めば収納力は抜群(FFなので床はすっきり)。パパの塗装の道具も楽々積み込める。日曜日にはガーデニングのために、植物や花の鉢植えを運ぶのにもキャトルは強力な味方となってくれる。あとは、この手の絵本にお決まりの道路標識のお勉強もしっかりと。

また、ルノーの古い車についても言及している。ルノーの創設者、ルイ・ルノー(Louis Renault)が最初に組み立てた車が、ルノーの本拠地Billancourtの工場敷地内に置かれていこと(今もあるのであろうか?)、シートもなく、サスペンションもまともでなかった昔のルノー車に比べれば、格段に快適なR4に乗れる我々は幸運だとパパが話す下りは、時代を感じさせて笑える。

絵本の挿絵を実車と対比したこんな面白い(というか暇だねー)サイトを見つけたのでご参考。
http://members.casema.nl/hans.veldkamp/r4/difference_papa.html

La 204 depapa La Simca1000 de papa La DS de papa La Fiat500 de maman

La R16 de papa La Volkswagen de papa L'Alfa-Romeo de papa L'Ami6 de papa

この絵本は、Collection Beaux Contes(美しいお話コレクション) 2eシリーズの一冊として出版されている。挿絵も写実的で上手に描かれているし、フランス絵本らしく色使いがきれいだ。このシリーズには本書も含めて、ルノー16、シトロエンのアミ6、DS、2CV、プジョーの404、204、フィアットの500、1300、シムカ1000、ワーゲン、メルセデス、アルファロメオの全13種類があり(フィアット500のタイトルのみ“ママのFiat500”)エンスー度満載である。前出のアッチュム ポワン コムでは、このうちの数種類を扱っていたようだが残念なことにそのどれもがsold out。いろいろネットで探してみているのだが、R4以降なかなか見つけることができない。

このブログでも紹介したイラストレーターのミゾロギアキラさんもキャトルの熱心なユーザーの一人。彼のblogによれば、ベルギーのシトロエン雑誌、シトロポリス社が復刻したこれらの海賊版も出回っているようなのである[1]。まあ、パリの古本市ででも足を棒にして探してみれば見つかるかもしれないけれど・・・。ああ憧れのParisに行ってみてえ~。

もしこれらの古い絵本を所有の方で、売ってもよいという方がいらっしゃいましたら私にご一報下さい。これらを販売しているサイトの情報でも大歓迎です。
Please inform me if it is possible for the owner of these old picture books to sell them to me. Information on the site where these can be bought is very welcome.
S'il vous plaît informez-moi si c'est possible pour le propriétaire de ces vieux livres de me les vendre. Toutes informations sur les sites où ceux-ci peuvent être achetés est un très bienvenue.

[参考・引用]
[1]パリのお土産、sportscar graphic、2010年2月10日、
http://mizorogi.blogzine.jp/modelers/2010/02/post_0437.html
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Posted on 2011/07/12 Tue. 23:15 [edit]

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