クルマノエホン livres d'images de voitures

楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

ワーゲンを抱きしめたい  

ワーゲンを抱きしめたい

私がコレクションし、ここで紹介する「クルマの絵本」の定義であるが、①クルマが内容の主体、もしくは大きなキーであること。資料的価値が高く、エンスー度も高ければなお良い。②①の内容にクルマの“描画”が含まれること。絵本=picture bookの定義にも関係するのだが、絵本には大きく描画絵本(drawing picture)と写真絵本(photo)とがある。図鑑や辞典などは両方が混在することが多いが、基本的には前者を対象としている。写真を否定する訳でなく、個人的に絵が好きだという理由なのだが、光学的に焼き付けられたフォルムよりも、人のフィルターを通して表現されたものの方が温かみというか、作者の感情がじわりと伝わる気がするのだ。③対象年齢は無関係。よって、児童書も①②を満たせば対象となるし、先に紹介した「自動車の本」も専門書ではあるが上記の条件を満たす良質な大人の絵本だ。

さて、難しいのがクルマのコミック(漫画)本である。「サーキットの狼」(古い!)や「頭文字(イニシャル)D」が対象かといわれれば、条件には合致するがちと違う。ベルジェの「TIN TIN(タンタン)」シリーズは対象になるし、「チキチキマシン猛レース」のコミック本があれば是非欲しいところだが、前記の2冊は敢えてコレクションに加えようとは思わない。選択条件も、結局は個人の感性の問題。そんなに厳密ではない。

今回紹介する本も、コミックが含まれるが、個人的にはあまり好きな描画タッチではない。しかし、そのワーゲンに対する思い入れの強いストーリ、漫画の合間に挿入されているワーゲン豆知識の豊富さに、エンスー度が高いという評価でエントリーすることとなった。で、その本は「ワーゲンを抱きしめたい」(片桐利博・作画、信沢あつし・文、小学館 IKKI BOOKS)である。

「ワーゲンを抱きしめたい」一部

「MOTOR PANiC」でも紹介したように、私の知らなかったビートルのスプリットウィンドウについてのコミックもあるし、詳しい解説も記載されている。「VWビートル(通称カブト虫)は、1938年の誕生から1953年2月までは後窓が2分割されたスプリットタイプであった。1953年3月から1957年7月までは分割がなくなりオーバル(楕円)タイプとなっている。ダッシュボードもスプリット仕様とオーバル仕様で機器の配置が異なるのだが、こちらは1952年9月を境に変更となっているため、このわずかな変更時期のずれが1952年10月から1953年2月までの約5ヶ月間にオーバルダッシュボードスプリットというレアなモデルを産み出すことになる。」てな具合にワーゲンのうん蓄が随所に語られるオモシロイ本なのだ。

コミックはビッグコミックスピリッツ増刊「IKKI」の第1号~5号に連載された「THE BEATLE」6話を収録。カラー写真も豊富で、VWのマニアックなおもちゃの紹介もある。図解による解説も微に入り細にわたるワーゲンファン必携の書だ。

ワーゲンを抱きしめたい (IKKI BOOKS)ワーゲンを抱きしめたい (IKKI BOOKS)
(2002/02)
片桐 利博、信沢 あつし 他

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Posted on 2006/10/06 Fri. 21:13 [edit]

category: picture books about automobile/クルマノエホン

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