キッズエンジニア

今日は朝から家族で横浜へお出かけ。パシフィコ横浜で開催された「キッズエンジニア2010」に参加するためだ。キッズエンジニアとは、(社)自動車技術会が開催している、子どもたちを対象に自動車を中心とした様々な分野の科学技術やモノづくりに興味を持ってもらう体験型学習イベントである。誰でも参加でき、無料である。2008年から開催しているようで、私がこの存在を知ったのは昨年のこと。2009年の開催地は名古屋だったので参加を断念。今年は息子も小学生になったし、2008年以来の横浜開催であったため、娘と息子を参加させた訳である。

キッズエンジニアでは、予約制の教育プログラムと当日参加可能な展示プログラムとがある。教育プログラムの方は、希望者多数の場合は抽選となる。幸い2人とも希望のプログラムに参加できたのだが、会場の関係者に伺ったところ、昨年度は5倍強の競争率だったため、今年はプログラムの増加を図ったそうである。それでも3倍の倍率だったらしい。確かに、このような地味な学習イベントにしては、なかなか盛況であった。夏休みの自由研究や絵日記ネタにしようという親御さんの魂胆があるのだろうが、我が家もまさにその目的だった。まあ、理系離れが懸念される昨今、エンジニアの端くれである私としては、クルマを題材に子どもたちが科学技術に興味を持ってくれたらなあという思いもある。

モノづくりキャラバン
モノづくりキャラバン

子どもたちが受講したプログラムは、小5のお姉ちゃんが日産自動車が提供する「モノづくりキャラバンーおもちゃを使ってクルマづくりを体験しよう」で、小1の弟が東京電力が提供する「でんきのしくみを体験!でんきで動く工作にもチャレンジしてみよう!」であった。その他にも、テーマとしては、自動車や自動車部品の構造理解といったマニアックなものから、自動車のデザイン・設計プロセス体験やエネルギーや資源に関するものまで非常に多岐に亘っており(プログラム一覧)、私自身が他のプログラムに参加してみたいくらいだった。

午前中に娘が参加したプログラムは何をさせるのだろうと興味津々で傍らから見学していたのだが、これがなかなか面白かった。前半はクルマのレゴブロックを使って工場における車両組立て工程を体験させるというものだった。6人1組のチームを編成し、3人が組立て工程、2人が組み立てたモノを次工程に運搬する物流工程、残りの1人が出来上がったものに間違い・不具合がないか確める検査工程を分担する。一度全工程のタイムトライアルを行い、次の目標タイムを設定する。少しストレッチな目標のために、当然最初のやり方に工夫を加えなければ簡単に実現はできない。“カイゼン”である。カイゼンもチーム毎に協力し合ってアイデアを出させる。“QCサークル”である。部品の整理整頓が時間短縮に繋がると教える。“5S”活動である。参加していた小学生の口から「こうすれば効率的だ」と『効率』の二文字を聞くと、なかなか鋭いなあなどと関心してしまった。

目標達成?!
目標達成?!

この学習効果もあって、1チームを除いて大幅な目標過達となった。目標未達は我が娘の参加するチーム。彼女によるとグループでの意見がまとまらないうちに2度目のトライアルとなったことが敗因だったようだ。意見がまとまらずうまくいかないのは、お父さんの会社でもよくあること。想像していた以上に、現実に即した大人の仕事を体験できるプログラムで、私も大変勉強になった。後半は実際の工具を使って、板金やボルト締めなどの体験を行っていた。

午後から息子が参加したプログラムは、電気の仕組みを学ぼうというもの。ハンドル式の簡易発電機を使って、空状態と豆電球、LED球を接続した場合のハンドルの重さの違いを体験させ、仕事とエネルギーの概念を学ばせる。当然エネルギー効率の悪い豆電球の方が仕事量が多く重くなるのだが、この理由を1年生に説明するのはなかなか難しい。また、ハイブリット車の概念を学ぶということで、まずハンドルを回して発電した電気をコンデンサーに蓄電し、発電を止めたあとに再びコンデンサーにつなぐと、発電機のハンドルが自然に動き出すことを体験させた。つまり、ハイブリット車が減速時にブレーキによる回生エネルギーをバッテリーに蓄えることと、発進時にバッテリーのエネルギーを使ってモーターでスタートすること(「未来を走れハイブリットエコカー」参照)を模擬させたかったようだが、さすがにこれは小1の猿に理解させるには無理があった。

ソーラーカーを工作
ソーラーカーを工作

でも、でんじろう先生のソーラーモーターカーのサイエンスキットを使った工作は、大変面白かったようで、懐中電灯を当てて動いたときには大喜び。帰宅時にはソーラーカーを持ってご満悦であった。息子はこの他にも展示プログラムで、大型トラクターヘッドに乗ったり、大学生が設計・製作したフォーミュラーカーに乗ったり(息子はフォーミュラータイプのクルマは全て、フェラーリと呼ぶ)、ロールオーバー事故を体験するために、180度ひっくり返るクルマに乗ったりとなかなか面白い経験をしたようだ。これで少しでも科学、いや自動車に関心を持ってもらえればいいなあ。
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