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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

はやいぞブンブン  

はやいぞブンブン

自分で本を読めるようになってきた小学1年生の息子がまだ幼少の頃、大好きで、何度も読み聞かせをせがまれた一冊。クルマの絵本には欠かせないクリエーター・こもりまことさんの「はやいぞブンブン」(こもりまこと・作、童心社)がそれだ。

主人公は、これまたクルマの絵本には欠かせない真っ赤なオールド・ミニ。ブンブン走ってジャンプして、タイヤを鳴らしながらカーブを曲がる。坂道登って、急ブレーキでノーズダイブ。ガソリン入れたら、もっともっと走るぞブンブン。雨が降ってきても、走るの大好きブルブルブルーッ。ウェット路面でドリフトしながら、最後はすべってコースアウト。泥で汚れた体を、きれいに洗うのも大好きブンブーン。シンプルではあるが、目まぐるしく変わる場面や動きの変化が楽しい。何度も何度もブンブンブルルンと読まされたのは、今では懐かしい思い出だ。

「はやいぞブンブン」その1

ミニの歴史」で紹介したように1959年に誕生したミニ。オールドミニは、誕生から多くのマイナーチェンジをしていて、最初期モデルがMk-I、1967年のマイチェンモデルがMk-II、1969年のマイチェンモデルがMk-III。ミニらしさが残るのはこの辺までで、以下1978年から2000年までは、細かくMk-IVからXまで変遷している。本書を見てみると、フロントのサイドウインドウがスライド式になっている。これはMk-IとMk-IIの特徴。ウインドウの開閉が巻き上げ式になるのはMk-IIIから。Mk-IとMk-IIの違いはフロントグリルとテールランプの形状。Mk-Iのフロントグリルは鯨の口のようなかまぼこ型で、Mk-IIは角張った六角形だ。テールランプもMk-Iの特徴の楕円型。したがって本書のモデルはタイプMk-Iという結論である。

Mk-Iのドアは外ヒンジ(Austin Cooper Mk-I)
Mk-Iのドアは外ヒンジ(Austin Cooper Mk-I)

こもりさんの絵は非常にディテールにこだわっていて車好きの大人の鑑賞にも堪え得るのだが、唯一の不満はドアヒンジの書き方。Mk-Iであればドアヒンジは外ヒンジ(ヒンジがドアの外側に露出している)。本書のようにインナーヒンジとなるのはMk-IIIからである。できれば、そこまでの書き込みにこだわって欲しかったなあ。まっ、そこはそれ絵本なので、どうでもいいんですけどね。しかし、その他の特徴からみて、本書のモデルは間違いなくMk-Iタイプであろう。レース用にチューンナップされた“クーパー”(あるいは伝説の“クーパーS“)かどうかは外観からは判断つかないのだけれども、こもりさんのエンスー度から想像するに、恐らく”クーパー“だと思う。

Morris MINI Mk-I
Austin MINI Mk-I
MINI Mk-II
上からMorris MINI Mk-I、Austin MINI Mk-I、MINI Mk-II

さて、Mk-Iタイプとなるとオースチンかモーリスのどちらのブランドかという点に絞られる。オースチンは横縞、モーリスは格子状のグリルなので、本書のモデルはオールド・オースチンミニ、タイプMk-Iということになる。

息子は、この絵本と映画「ミニミニ大作戦」(リメイク版)を大変気に入っていたせいか、好きなクルマの一つがミニである(映画の方は、BMWミニなんだけれど、こちらも大好き)。これほど長い時間を経て、老若男女に愛されるクルマもそうはないであろう。絵本のモデルとして重宝されるわけだ。

ちなみに、同じ作者の手による既出「このおとだれだ?」にも、赤いオールド・ミニが登場するが、ナンバープレートのみ本書の「BUN123」から「123BUN」に変更になっている。謎。



[引用・参考]
[1]The Traditional MINI World、ガレージ フジックス・オートHP、
http://www.fujixauto.co.jp/mini/history.html
[2]ミニとは、My Car、Courtyard、
http://www.tcn.zaq.ne.jp/courtyard/mycar/minihist.html
[3]小さい名車ミニ、
http://www.sevecaclub-nishiyan.com/sub2.mini.1.htm
[4]ミニ(BMC)、Wikipedia、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8B_(BMC)
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Posted on 2010/04/29 Thu. 23:01 [edit]

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