ちいさいしょうぼうじどうしゃ/ The Little Fire Engine

ちいさいしょうぼうじどうしゃ

さて、また本題に話を戻そう。今回紹介する本は「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」(ロイス・レンスキー作、渡辺茂男訳、福音館書店)である。消防自動車本は数々あれど、最も有名な絵本の一つであろう。主人公の消防士スモールさんが、飼い犬のティンカーと一緒に大活躍するお話であるが、消防士の仕事が簡潔によくわかるストーリとなっている。文章がシンプル&スマートで(英語は得意でない私でもわかりやすい)、絵がなんともかわいい。このスモールさん絵本シリーズは、自動車、飛行機、農場、警察官、カウボーイ、ヨット等とたくさんある。

The Little Fire Engine

私は原著のあるものは、そのオリジナル言語のニュアンスを大事にしたいので、なるべく原書で購入することにしていると以前書いたが、原書の良さは、翻訳本に比べて色彩が美しいということも理由に挙げられる。原題は”The Little Fire Engine”(Lois Lenski作、Random House Childrens Books)、表紙をみてもわかるが、翻訳本が2色刷りなのに対して、オリジナルは多色刷りである。

「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」一部

「The Little Fire Engine」一部

スモールさんシリーズは1934年初版の「The Little Auto」(本書初版は1946年)を最初に10冊出版されている。70年以上も前に、これほどカラフルな絵本が出版されていたことは驚きに値する。出版社は日本語版の初版当時、費用がなかったのか、このオリジナルの良さをやっとわかったのか、上記スモールさん絵本シリーズの6冊を、最近オリジナルカラー版で出版している。ただし、この「ちいさいしょうぼうじどうしゃ」は、なぜかオリジナルカラー版がまだない。是非「ちいさい・・・」もフルカラーで再販してもらいたい。

Lois Lenski
Lois Lenski

訳者の渡辺茂男さんは、「くるまはいくつ?」で紹介のとおりだが、作者のLois Lenski女史は、1893年米国オハイオ州に生まれる。子どもの頃に絵を描き始め、オハイオ州立大学で、デザイン、レタリング、製図を専攻。その後、ニューヨーク、ロンドンで絵を学ぶ。絵本に、「スモールさんの絵本」シリーズ(福音館書店)、童話に "Strawberry Girl" (ニューベリー賞受賞)など。挿絵を担当した作品も数多くあり、作品総数は90冊あまりにのぼる。1974年没[1]。

[参考・引用]
[1]福音館書店HP、スモールさんの絵本、
http://www.fukuinkan.co.jp/campaign/small/index.html
[2]Illinois State University、Milner Library、Lois Lenski、
http://www.mlb.ilstu.edu/ressubj/speccol/lenski/Welcome.html

ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)ちいさいしょうぼうじどうしゃ (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
(1970/11)
ロイス・レンスキーわたなべ しげお

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The Little Fire Engine (Lois Lenski Books)The Little Fire Engine (Lois Lenski Books)
(2000/10/24)
Lois Lenski

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