クルマノエホン livres d'images de voitures

楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

L’automobile  

「L’automobile」CITROEN_DS

フランス車に乗るようになると、いままで無関心だったフランスものに何かと興味をもつようになった。映画、音楽、料理、本、服飾、雑貨etc。先日のワールドカップでもジダンやアンリのプレーが気になるし(今回は残念だったが)、当然クルマもカングー以外のルノー車&F1、その他プジョーやシトロエンにもちょっと関心が向く。で、クルマの絵本もフランスものを探すことになる。今回紹介するのは「L’automobile」(Alain Gree作、CASTERMAN)、そのものズバリ「自動車」である。私が最初に入手した洋書クルマ絵本だ。

「L’automobile」FIAT125
FIAT125版

学生時代の第2外国語はドイツ語だっだし、フランス語に触れる機会は皆無であったので、どう発音していいのかもわからないのだが、作者はアラン・グレと読む。辞書を引き引き単語をつなげれば、なんとか意味は理解できそうだが、私のお手軽仏語辞書では語彙数も不十分、翻訳は1頁目にして挫折した。が、所詮は絵本なので、眺めていればだいたい何が書かれているかは推察できる。
「L’automobile」その1「L’automobile」その2

表紙にはいかにもフランスの絵本らしく、フランスを代表する名車シトロエンDSが描かれている。ちなみに出版年によって表紙が異なり、DSは’68年版、Fiat125の’78版もある。中身は、車の各部名称やエンジンのメカニズム(レシプロに加え、ロータリーの解説もある)、工場での生産過程、交通ルールなど車に関する学習絵本の作りになっている。ただ、このような堅苦しい内容に反して、アラン・グレ学習本の特徴は、そのかわいらしいアシーユ(Achille)とベルガモット(Bergamote)の仲良し兄妹の登場と鮮やかな色使いにある。インクや印刷方法の違いなのか、最近の本と60~70年代の古書の色合いは、経年変化だけではない違いを感じるが、私は古書の色味、風合いが好きだ。この本も素晴らしいポップな色使いの挿絵となっている。

Alain Gree
Alain Gree

作者のアラン・グレは日本でも大変人気のあるフランスのイラストレーターで、彼の作品は高値で取引されるヴィンテージものも多い(ちなみに、L’automobileは比較的手に入りやすい)。フランス古書や雑貨を扱うお店で、必ずといっていいほど紹介される作家である。1936年フランス生まれ。パリのEcole des Arts Appliquesでグラフィックアート・アトリエを学ぶ。その後Beaux arsts de Parisでファインアートを学び、フランステレビ局の子供向番組の制作・プロデューサを勤めた後、子ども絵本及び教育本の作家兼イラストレーターとして多くの書籍を出版。現在はグラフィックデザイナーとして、また広告等の出版物のエディターとして活躍中だ[1]。

この秋には日本語の本も出版されるようなので、今後は日本でもさらに人気が出るだろう。フランス語がわからなくてもページをめくるだけで楽しい、また部屋のインテリアにもなり得る質の高い絵本なので、大人にも非常にお奨めな一冊だ。

<追記:2007年12月24日>
本書のドイツ語版「HEIDI PETER UND DIE AUTOS」の情報を見つけた。主人公もハイジとペーターというドイツ人の兄妹になり、表紙はいかにもベンツ(あんまりかわいくないなあ)。中面の車紹介のところも、アウディ100LSとか、BMW1602 とか、オペルGT1900とか、ドイツ車が続々登場しているらしい。

HEIDI PETER UND DIE AUTOS



[参考・引用]
[1]RICOBEL、
http://www.alaingree.com/(←アラン・グレをもっと知りたい方はこちらへ)
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Posted on 2006/08/26 Sat. 00:16 [edit]

category: picture books about automobile/クルマノエホン

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