UR VÄGEN!

今回はスウェーデン語の絵本を紹介しよう。タイトルは”UR VÄGEN!”(Göran Uggla・作、Sprall Publishing & Design)。英語版のタイトルは“The Car Book”、日本語版も「カーブック」(ヤーン・アグラ・作、BL出版)となっているが、スウェーデン語翻訳ソフトにかけると、英語の直訳は“from the road”。「道路から」いろいろ絵が変化する、ちょっと面白いスタイルの絵本だ。

「UR VÄGEN!」その1

登場するクルマたちは5種類のはたらく車たち。パトカーに、ゴミ収集車、消防車、救急車にホイールローダー。パトカーはスウェーデン絵本らしく、サーブ(SAAB)の900がモデルだ。

SAAB 900 Police Car
SAAB 900 Police Car

この絵本はベースの絵に、5枚のセル画を重ねて読む構成となっている。1枚ずつセルを重ねていけば、車のエンジンやシャシー部品から、シートや内装材が加わり、人が乗って、最後はボディが重ねられるといった具合だ。逆からめくれば、だんだんと車の内部構造を覗けるという訳だ。機械の内部構造というのは子どもにとって興味津々の対象。私も大好きだった。でもそれを精密なメカニカル画として描くというよりは、少し単純化したわかりやすい絵で小さな子にも楽しめるよう敷居を低くしている。また、トランクに積み込まれたカバンの中身まで描写されているのも面白い。お巡りさんはいったい何を車に積んでいるのだろう?

部品の説明は構造図の中にスウェーデン語で細かく書かれているが、当然読めない。でも、だいたいの意味はイラストを頼りに想像がつく。そこが絵本のよいところだ。

セル画を重ねていくと…
セル画を重ねていくと…

この本が凝っているのは、単に車の分解図になっているだけでなく、時間の経過とともにストーリーが変化するように、1枚1枚のセル画の内容が微妙に変化して動画のようになっている点。よーく見ないとその変化には気付かない、注意力と観察力が必要な絵本だ。

北欧の絵本らしく、色使いも美しい大人から子どもまで飽きさせないイラストだ。今や人気の北欧雑貨としても、おしゃれでインテリアの一部になり得るセンスの良さはさすがである。


Car BookCar Book
(1988/12/31)
不明

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