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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

Painted from Memory  

Painted from Memory

車の通勤に往復3、4時間もかかるので、運転中の時間は貴重なひととき。ならば英語の勉強でもと思い、英会話のCDを積んでいるのだが、だいたい3日と持たない。どうしても中心は音楽CDということになる。秋の夜長には、渋めのヴォーカルに限る。JAZZもいいが、この時期よく聴くのが、バート・バカラックとエルヴィス・コステロのコラボレーションアルバム「Painted from Memory」(Mercury)だ。

Burt Bacharach
Burt Bacharach

バート・バカラック(Burt Bacharach)、バート・バチャラチャと読む人がいるそうだが、20世紀を代表するグレートコンポーザー。尊敬すべきミュージシャンの一人。バッハにベートーベン、ブラームスは古典音楽の3B、バーンスタインにビートルズ、そしてこのバカラックは現代音楽の3Bと称されることもある。先日亡くなった俳優、ポール・ニューマンの代表作「明日に向かって撃て」(George Roy Hill・監督、1969)の主題歌、B.J.トーマスの歌う「雨にぬれても(Raindrops Keep Fallin' On My Head)」は彼の代表作としてあまりにも有名だ。

1928年生まれの、御歳80歳。今年の春先に来日コンサートがあったようだが、聴きに行っておいた方がよかったか。そろそろ最後の来日になるかも。

Hal David
Hal David

作詞家ハル・デイヴィッド(Hal David)とのコンビによる名曲は数知れず。彼らの作品の中では“A House is Not a Home”などは私の大好きな曲の一つだ。私は知らなかったのだが、これも同名の映画「禁じられた家(原題:A House is Not a Home)」(Russell Rouse・監督、1966)の主題歌だったそうだ。

A chair is still a chair
Even when there’s no one sitting there
But a chair is not a house
And a house is not a home
When there’s no one there
To hold your tight
And no one there
You can kiss good night

椅子はまだ椅子のままそこにある
たとえ そこに誰も座っていなくても
でも 椅子は家じゃない
そして 家は家庭ではない
あなたを強く抱きしめる人が 誰もいないときには
そして あなたがおやすみのキスをする相手が 誰もいないときには

あんまりうまくない訳詞だけど切ないなあ。たとえ建物としての家(house)があっても、そこに愛がなければ、家庭(home)とは呼べない。私が独り身の頃、この曲を独り家で聴いていたら沁みた、沁みた。今は、毎日houseではなくhomeに帰っていると信じていますが。

Elvis Costello
Elvis Costello

さて、そんなバカラックは過去にも様々なミュージシャンとコラボをしているが、本作でタッグを組んだ相手は、意外にもエルヴィス・コステロ(Elvis Costello)だった。私はそれほどコステロには詳しくない。眼鏡のパンクミュージシャンというイメージがあったので、バカラック御大とは到底結びつかない人だった。よくよく思い出すと1977年のヒット作“Alison”(名曲です)や、シャルル・アズナブール(Charles Aznavour)の曲をカバーした”She”(映画「ノッティングヒルの恋人(原題”Notting Hill”)」(Roger Michell・監督、1999) のテーマ曲)に代表される渋い歌声のバラードが得意な人。[1]によると、コステロはロンドン生まれのアイリッシュ系。父親はジャズのトランペットプレイヤーで、母親はダンスバンドのシンガー。そういう人種的、音楽的バックグラウンドから、彼の音楽の興味は、ジャズからカントリー、さらにトラディッショナルまで幅広い。本作でのジャジーで懐の広い表現なのも納得いく。



よって、バカラック作品というだけで数年前に購入したのは、結果的に正しい選択であった。全曲、作詞作曲は二人の共作であるが、いずれも名曲ぞろい。何度聴いても飽きない。3曲目“I Still Have That Other Girl”は1998年のグラミー賞を受賞している。このアルバム作りのきっかけとなった、ラスト曲"God Give Me Strength"は映画「グレイス・オブ・マイ・ハート(原題Grace Of My Heart)」(Allison Anders・監督、1966)のために二人が作った楽曲。

Bacharach&Costello
Bacharach&Costello

コステロの曲調はあまりわからないのだけれど、いずれもバカラック節健在の作品となっている。バカラック70歳、コステロ44歳(いずれも98年発表当時)の円熟した大人の二人が織り成す珠玉の名品。ライヴ盤(渋谷ホールの収録も2曲あり)との2枚組で、さらにお買い得となっている。



[参考・引用]
[1]アイリッシュ・ソウルを求めて、ヌーラ・オコーナー・著、茂木 健・大島 豊・訳、大栄出版、1993

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Posted on 2008/10/30 Thu. 22:30 [edit]

category: music/音楽

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