ランディーのハロウィントラック

ランディーのハロウィントラック

もうすぐハロウィン。数年前から我が家も行っているハロウィン・デコレーションも早々に準備OK。昨年、娘の小学校(もちろん公立です)ではハロウィンパーティを行っていたが、今年はどうなんだろう。クリスマス並みに日本の生活にもすっかり定着したきたようだ。それにしても外国生まれのカルチャーであれ何でも許容し、消化する日本社会の凄さ。改めて日本人の柔軟性に驚く。悪くいえば、未だ外国コンプレックスの抜けない日本人か。

さて、ハロウィン関係の絵本は多々あれど、ハロウィンとクルマなんか絵本で結びつかないと思っていた。ところがそれはあった。たまたま見つけた、今回紹介する「ランディーのハロウィントラック」(そら(SORA)・作、(社)札幌地区トラック協会、非売品)である。

社団法人札幌地区トラック協会は、各都道府県にあるトラック協会の一つ北海道トラック協会の下部組織。トラック運送事業の適正な運営のための事業、健全な発展を促進する事業等の他、トラック運送に関して一般の人々へのPRや輸送相談を行っている[1]。トラック協会では啓蒙を図るために毎年10月9日を「トラックの日」と定め、全国各地で様々な企画を行っているそうだ。その事業の一環として制作された絵本「ランディーシリーズ」の一冊が本書である。

そんな背景で生まれた絵本なので、子どもたち向けの交通安全読本の側面を持つ。ハロウィンの日、小熊のサニーはお友達と祭りに出かける。その途中、祭りに向かうトラックうんてんしゅ、白熊のランディーに出会う。ランディーは何を運んでいるのだろう。かわいらしいイラスト、ハロウィンという非日常性という題材の影響もあってか、いわゆる交通安全教本然とした説教じみた感は全くない。

「ハロウィントラック」その1

とはいえ、急な飛び出しの危険性や、トラックなど背の高い車にとって、小さな子どもたちは死角になりやすいといったお話が、子ども向けにさりげなく挿入されている。特に後者は、子どもたちがランディーさんのトラックに乗っていると、窓の外にゆらゆらとゆれる黒いお化けが~!よーくみると、それはトラックの手前で、横断歩道を渡る子どもたちの仮装行列の影だけが見えていたのだ。

「ハロウィントラック」その2

最近、息子の通う幼稚園の園バスが人身事故を起こしてしまった。典型的な右折事故というやつで、バスが右折先の横断歩道を横断中の老人に気づかずに轢いてしまった(幸い死亡には至らなかったが重傷)。バスやトラック(ワンボックスやSUVなどもそうだが)は車高が高いのと、ドアミラーやAピラー(フロントガラス左右に位置する柱になった部分)が大きいので、直近に存在する歩行者が死角に入りやすい。特に、夜間や雨天時、歩行者が(手前から)車両と同じ進行方向に横断している場合は、本当に気づきにくい。私もヒヤリを何度か経験しているが、運転者側からみれば、右折時は歩行者注意(勿論、左折時巻き込みにも注意)で最徐行、歩行者側、特に死角に入り易い子どもたちには、トラックやバスの近くを歩くときは気をつけるように教えなくてはね。

そら(SORA)
そら(SORA)

作者のそら(SORA)さんは、北海道・札幌市在住のイラストレーター。イラストレーターとして、雑誌やガイドブックなどにイラストを提供する傍ら、2003年、社団法人札幌地区トラック協会発行の企画絵本「ランディーときいろのトラック」の制作を機に、絵本作家の道を歩みはじめる。その後、ランディーくんシリーズとして、「ランディーとトラックのなかまたち」、「ランディーとトラックのうんてんしゅ」、「ランディーとまちのクリスマス」、そして本書を手掛け、2008年6冊目の「トラックトラックにもつをのせて」を発行。2006年11月には、札幌市内の幼稚園の40周年記念絵本「ゆたかようちえんとさくらんぼのき」を制作。また、2006年12月には、自身初となる販売用絵本「赤い糸」(パルプ出版)をリリース。絵本以外にも、小さなうさぎのキャラクター「ちびうさ」ポストカードなど、書店やカフェ、雑貨屋などで市販されているイラストグッズも多数あり。

地域密着型作家で、彼女のブログを拝見すると、昨年札幌で行われたハロウィン読み聞かせイベントは大変楽しそう。横須賀の近くでもやってくれないかな。

ランディートラック

[参考・引用]
[1]社団法人北海道トラック協会ホームページ、
http://www.hta.or.jp/index.html
[2]SORA's blog、プロフィール、
http://sora.pulp.jp/?pid=12363
[3]あなたに会いたい、イラストレーター・絵本作家 そらさん、FLAP、Vol.5、
http://www.i-flap.com/meat/0612/index.html

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