雑誌の休刊

『ロードショー』創刊号

ここのところ、その昔お世話になった懐かしい雑誌の休刊が相次いでいる。日本版『月刊PLAYBOY』に、映画専門誌『ROADSHOW(ロードショー)』(いずれも集英社)である。インターネットの普及で、総合情報誌としての雑誌はいずれも苦戦を強いられているようである。紙材の価格高騰も逆風となっている。

『ロードショー』をよく読んでいたのは小学校中高学年の頃。3年生頃から洋画にはまり、この雑誌やライバル誌『スクリーン』から映画の情報を、当時まだ珍しい海外の匂いを嗅いでいた。「映画」を隠れ蓑に、合法的にちょっとセクシーな写真を見られるのも、隠れた楽しみだったりした。押入れにロードショーが山積みになっていたツワモノ同級生もいたっけな。1972年創刊なので、ちょうど洋画少年になりたての頃に始まっている。ちなみに創刊号の表紙はカトリーヌ・ドヌーヴ(冒頭写真)、彼女もきれいだったなあ。

Steve McQueen Dominique Sanda
(左)Steve McQueen(右)Dominique Sanda
引用(左):https://iedei.files.wordpress.com/2010/01/steve-mcqueen-monaco1969.jpg
引用(右):http://24.media.tumblr.com/tumblr_lsts5ew2oe1r3ymrxo1_400.jpg


私の憧れのスターは、スティーヴ・マックイーンやジュリアーノ・ジェンマ。いずれもクルマやオートバイのアクションが得意な俳優。当時はカンフーブームの頃で、勿論、ブルース・リーにも狂っていた。マックイーンはブルース・リーの空手の弟子だったんだよね。女優ではドミニク・サンダと、あまりにも渋すぎて誰も付いてこなかった。写真がきれいだったので、切り取って大事に保管していた記憶がある。

「月刊PLAYBOY」創刊号
『月刊PLAYBOY』創刊号

1975年創刊の『PLAYBOY』はもう少しオトナになってから、特に学生時代にお世話になった。独身男性にとっての本誌購読の目的は一点に集約されると思うが、私は書評や作家の記事も好きだった。本誌でもお馴染みの開高健やC.W.ニコルといった骨太の作家に出会ったのもこの雑誌からだったと思う。

開高健
開高健

本誌の影響を受けて今は亡き開高健の「輝ける闇」を読んだのも大学生の頃。ベトナム戦の取材に基づくリアルな緊張感と、見た目の体躯によらずに繊細かつ凛とした彼の文体に魅せられた。生意気に主人公の好んだテネシー・ウィスキー、ジャック・ダニエルに手を出し始めたのもこの本が起点。私はバーボンよりテネシー党。本誌が連載し、その後シリーズで出版された「オーパ!」から、釣りにも興味を持った。とにかく彼の作品の文章はどれもかっこいい。

C.W.ニコル
C.W.ニコル

ニコルさんは長野在住のウェールズ人。自分にとって自然との関わり方の指南役として常に影響を受けている人の一人である。一度彼の講演を聴きにいったことがあるが、彼の話す日本語は、決して流暢というわけではないが、非常に丁寧で美しい。現代日本人の忘れてしまった美しい日本語できちんと伝えることのできる人だと思う。

やはりプレイボーイ誌から派生した彼らの対談集「開高健とC・W・ニコルの野生の呼び声は今も時々つまみ読みをしている。カッコいい男の生き方、カッコいい男の読む本、カッコいい男の飲む酒など、食って飲んで読む男の人生の基本がいろいろと語られている。クレイジーケンではないが、『ロードショー』や『PLAYBOY』で出会った人たちは、今でも私にとっての昭和のカッコイイ男と女、憧れの対象であり続けている。

[追記]
最近、書店で「マックイーンズマシンズ」(Matt Stone・著、中村 恭一・翻訳、スタジオタッククリエイティブ)という本を見つけた。最近、翻訳出版されたようである。マックイーンの愛車や映画で共演したクルマ・バイクに焦点を当てた書籍だ。マックイーン好き、クルマ好き、映画好きの方は必読の書といえる。そんな私は、大型本で値段がちょっと高めなので考え中。
[追記2]
その後、英語版”McQueen's Machines”買っちゃった。






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[ 2008/09/20 05:06 ] bookshelves/本棚 | TB(0) | CM(0)

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