プップー!

先日、我が緑カングーがまた故障した。ホーンが突然鳴らなくなったのだ。6月に車検を通したばかりなのに。ホーン(クラクション)はめったに使うものではないが、緊急時に必要な機能なので重要保安部品(※)でもあり、そう簡単に壊れるものではないはず。当然車検でもチェック項目の一つである。相変わらずのルノーの品質管理レベルに溜め息…。部品交換代は1万円也と痛い出費である。さて、自動車の音というと、エンジンやマフラーからの音、タイヤと路面からのロードノイズ、そしてこのホーンであろう。そうそう、ピーポーピーポーといった緊急車両のサイレン音もあるな。自動車絵本に一般的に登場する“ブーッ”とか“ブォー”いった擬音語は、だいたいエンジン音を表現している。“コロコロ”といった表現はロードノイズだろうか(これは擬態語か?)。そして今回紹介する「プップー!」(レオ・ティマース(Leo Timmers)・作、ひしき あきらこ(菱木晃子)・訳、フレーベル館)は、ホーン音の代表的な表現だ。

原題はオランダ語で“Vroem!”。何と発音するのだろう。英語では“Beep-beep(ビービー)”(「ダットさん」のクライスラーな悪役たちで紹介したように、アニメのキャラクターで有名な“Road Runner”がまさに発する音です)、大きな車のホーン音は“Honk-honk(ホンク、ホンク)”と表現するらしい[1]。いずれも動詞活用もでき「ホーンを鳴らす」というのは、beep a horn とかhonk a horn と使う。

「プップー」一部

レオ・ティマースさんの絵のほとんどは、愛嬌のある動物が主人公だ。動物と乗り物と擬音語、幼児絵本の王道である。でも、そのポップな色使いと立体的なタッチが彼独特の世界を表現している。実は細かいところまでよく描かれていて繊細な面もある。黒目が小さい、きょとんとした、あるいはいたずら好きそうな目の表情が印象的だ。

Leo Timmers
Leo Timmers

レオ・ティマース氏は、1970年ベルギー生まれ。グラフィックデザインを学び、イラストレーターとして活躍。手がけた絵本はフランス、ドイツ、スウェーデン、韓国、ブラジルなど世界各国で翻訳されている。2000年に“Happy with me”でベルギーの「ブックフェザー賞」を受賞。2005年には“Just in time”で同じくベルギーの「チルドレン&ユース審査団最優秀賞」を受賞。ベルギー、ブリュッセル在住[2]。

訳者のひしき あきらこ(菱木晃子)さんは、1960年、東京都に生まれる。スウェーデン法の研究者であった父の影響で、幼い頃よりスウェーデンの文化に親しんで育つ。慶應義塾大学卒業後、スウェーデンのウプサラでスウェーデン語を学び、帰国後、スウェーデン語の子どもの本を中心に、紹介と翻訳に励む。1996年から2001年まではオランダで暮らし、オランダ語国家検定試験上級に合格。現在、夫とともに、横浜市在住[3]。

ブルン! ウーッ!

同じ作者らによる作品はシリーズ化しており、本作品の他にも働くクルマのエンジン音が題材の「ブルン!」(原題は“Broem!”)と、パトカーや消防車を扱った「ウーッ!」(原題は“Toeta!”)がある。 

(※)その部品の不具合によって保安基準に適合しなくなるものを保安部品と呼び、なかでもクルマの基本性能である、走る、曲がる、止まるに支障をきたす装置を構成する部品、例えば、動力伝達装置、舵取り装置、制動装置、緩衝装置、燃料装置などを重要保安部品という。法令などで定められたものではなく、クルマの品質管理上で呼ばれている[4]。

[参考・引用]
[1]子供は擬音が好き!、英語子育て ヒア・アンド・ゼア、
http://hereandthere.fc2web.com/eigokosodate_gion1.html
[2]Leo Timmersホームページ、
http://www.leotimmers.com/
[3]北欧文学翻訳 菱木晃子公式ホームページ、
http://www.hishiki.all-hp.com/
[4]大車林、p785、三栄書房、2003

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ウ~ッ!ウ~ッ!
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