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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

Très Très Loin  

Très Très Loin

Fèveでフランスが話題になったところで、もう一つフランスの絵本のお話。今回紹介するのは”Très Très Loin(もっと、もっと、遠くへ)」”(Bruno Heitz・作、Editions du Rouergue)。シトロエン2CVが主人公で、縦横12.5cm×12.5cmの小さなかわいい絵本だ。黒背景に2CVの赤いシルエットが映える、このこじゃれた絵本は、我が家のリビングにインテリアとして飾られている。

内容はすごく短い。絵は木版画のようにも、切り絵のようにも見えるが、おもしろいタッチである。ユニークな比喩で2CVをうまく表現した文章なので、以下に原文とはずかしながら小生の訳文を掲載しておこう。辞書を片手に訳してみたが、どうしても意味不明の箇所は、同じ職場で働くフランス人(日本の学校を出ているので、日本語はペラペラ)に少し教わった。ちなみに、そのフランス人(彼)の名誉のために、監修はお願いしていないので、誤訳がある場合は、あくまで拙者の責任による。

「Très Très Loin」その1

Un parapluie? Une boîte de sardine? Un dromadaire?
Un bateau? Une fusée? Un avion? Une diligence?
Non!
Mais comme la boîte de sardine elle se garde longtemps.
Comme le parapluie elle me protége de la pluie,
Comme le dromadaire elle ne boit presque pas.
Comme le bateau elle danse,
Comme la fusée, elle est légère.
Comme l’avion elle fait un joli bruit,
Comme la diligence elle est tirée par deux chevaux.
C’est pour ça qu’avec elle j’irai très très loin
Avec ma deux chevaux, ma deux pattes, ma’deuche. Même si...
Ce n’est pas une voiture!

傘?鰯の缶詰?ひとこぶラクダ?ボート?宇宙船?飛行機?馬車?
いやいや、違う。
でも、鰯の缶詰のように長持ちするよ。
傘のように雨から守ってくれるし、ひとこぶラクダのようにほとんど飲まない。
ボートのように踊るし、宇宙船のように軽い。
飛行機のようにかわいい音をだすし、馬車のように2頭の馬で引っ張るよ。
だから、もっともっと遠くに行くんだ。ぼくの2CVと一緒に。たとえそれが・・・
クルマじゃなくても。
(papayoyo・訳)

「Très Très Loin」その3

この“傘”や“缶詰”は、いずれもシトロエン2CVの有名な「たとえ」なのであるが、これらの解説は次回に譲ることにする。この絵本は、2CVのエピソードを知っているとニヤリとする文章なのだ。こういう文体や絵の表現は、いかにもフランス人作家らしくエスプリが効いている。こんな絵本は、なかなか日本ではお目にかかれない。

“deux chevaux(ドゥ シュヴォー)”は「2頭の馬」、すなわち2馬力という意味の2(deux)CV (chevaux)の読み方。私はずっと2CVを英語読みでトゥー・シー・ヴィーと読んでいた。やはり2CVはフランス語で発音しなきゃね。“deux pattes(ドゥ パット)”は「2本の(動物の)足」という意味の2CVのスラングであり、“deuche(ドゥシェ)”はdeux chevauxの短縮形で、これも俗称としてよく用いられることを前出のフランス人に教わった。

Bruno Heitz
Bruno Heitz

作者のBruno Heitz氏は、フランスのイラストレーター、コミック作家。1957年フランス北東部のナンシー生まれ。18歳のとき、自転車に乗ってイタリアに引っ越す。その後、1975年にフランスのプロヴァンス地方アルルに移り住んでからは、様々な児童書や漫画(バンド・デシネ=BD)の執筆活動を始め、現在に至る。主な作品は、'Boucherie Charcuterie, même Combat'('95)、'Un privé à la Cambrousse'('96)、'Une Magouille pas Ordinaire'('97)、'Le Bolet de Satan'('98)、'Virage Dangereux'('00)など。本作は'99年の作品。

[参考・引用]
[1]HEITZ Bruno、
http://www.editions-mango.com/site/index.php?clef=MG_AUTEUR_DETAIL&aute_id=249
[2]Bruno HEITZ、LAMBIEK.NET、
http://lambiek.net/artists/h/heitz_bruno.htm
[3]HEITZ Bruno、Etonnants Voyageurs、
http://www.etonnants-voyageurs.net/spip.php?article2460
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Posted on 2008/07/24 Thu. 20:46 [edit]

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