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楽しいクルマ絵本の世界/エンスーのためのクルマ絵本ライブラリー

たろうのおでかけ  

たろうのおでかけ

今日は日曜日。家族でおでかけもしたし、明日も幕張の恐竜展だ。パパの夏休みも始まり大忙しの毎日である。で、今回の絵本は「たろうのおでかけ」(村山桂子・作、堀内誠一・絵、福音館書店)だ。

にちようび。たろうくんは、まみちゃんのお誕生日のお祝いにおでかけする。お供は、犬のちろーと、猫のみーや、あひるのがあこに、にわとりのこっこだ。おかあさんも「きをつけてね」の一言で、いとも簡単に送り出している。今の私にはなんとものどこかな風景に映るが、ちょっと懐かしい気もする。

今のご時世、子ども一人ででかけるのは危険きわまりないが、よくよく考えてみると、我々世代の子どもの頃(30~40年くらい前)は、子どもたちだけでけっこう遠くに遊びに行くのは日常茶飯事だった。ちょっとくらいの距離であれば、一人で遊びに行っていたし、一人で通学していても何の問題もなかった。親もたいして心配していなかったのだろう。本書の初版が1963年なので、上記の一場面を読んだ感想も納得がいく。それに比べると、今の子どもたちは周囲の環境に車、変質者、犯罪と危険要素が多すぎて、不自由極まりない。親も、出かければ子どもから少しも目が離せないし、常に神経過敏になっている。過保護すぎるのだろうか。いや、昔より親も子どもも暮らしにくくなっているのは確かだと思う。

「たろうのおでかけ」一部

さて、たろうくんはまみちゃんのおうちに行くまでに、よく知っている車の多い信号機のある交差点、横断歩道のある道路を通る。でも、たろうくんたちは・・・。この本はいわゆる交通教則本の側面を持っている。小学生の娘にも、信号のルールだけではなく、どういう場所が車の死角になって危ないといった、KY(危険予知)の大切さを常に教えるよう心がけている。

堀内誠一
堀内誠一[1]

おしゃれで、ちょっと懐かしい匂いのある味わい深い挿絵は、前回の「くるまはいくつ?」と同じ堀内誠一さんだ。1932年東京都向島に生まれた彼は、父親が図案家で幼い頃からアートやデザインに触れていた。わずか15才で伊勢丹の宣伝部に所属しその才能を発揮。初めて刊行された絵本は「くろうまブランキー」。その後100冊以上の名作絵本や挿し絵を描いた。絵本作家の他、グラフィック・デザイナー、エディトアル・デザイナーとしても多種多彩の才能を発揮。マガジンハウス刊雑誌「アンアン」「ポパイ」「クロワッサン」「ブルータス」など多くのタイトルロゴデザインやアートディレクターも手掛ける[1]。あの有名な雑誌のタイトルロゴが、彼の手によるものだったとは。絵本だけでなく、アートの世界にも広く影響を与えた人だ。

こんな質の高い本が、たった数百円で手に入れられるのだ。子どもの本と侮るなかれ。絵本の世界は、非常に奥深いのである。

[参考・引用]
[1]ユトレヒト、人物リスト、堀内誠一、
http://www.utrecht.jp/person/?p=2


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Posted on 2006/08/13 Sun. 22:22 [edit]

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