スカイカーM400

今回は本当に空を飛ぶ車のお話。「みつやくんのマークX」「空とぶ自動車スキマー作戦」「チキチキバンバン」に登場する空飛ぶクルマは子供たちが空想するあったらいいな車の定番。絵本だけでない映画にもたびたび登場してきた。前出の『チキチキバンバン』や『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアン、『ハリーポッター』のフライングカーなどのファンタジー映画や、『ブレードランナー』『フィフス・エレメント』などSF映画の未来社会に必ず登場する飛行する車は空想上の乗り物だと思っていた。しかし、世界中にいるはいるは、本当に空飛ぶ自動車を作ってしまった人、あるいは作ろうと思っている人たちが。
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Chitty Bang Bang とZboroswki伯爵

チキチキバンバン-まほうのくるま-」の冒頭に、次のような短い献辞が記されている。(以下原作より転載)
「1920年カンタベリー近郊のズボロウスキー伯爵の邸内で製作された、チキチキバンバンの原型に、この物語をささげる。原型となった自動車は、第二次世界大戦前の1914年型のチェーンドライブ方式75馬力のメルセデスのシャーシに、ドイツの飛行船ツェッペリン号に使用されたものと同型のマイバッハ空冷式のシリンダーのエンジンを搭載したものである。シリンダーごとについている4つの垂直オーバーヘッドバルブは、クランクケースのカム軸につながる連結棒とハズミ車で作動し、ゼニスの気化器(カービュレーター)が2個、1本の長いインダクションパイプで接続されていた。この自動車は、みがきこまれた大きな8フィート(2.44m)の長さのボンネットのついた、グレーの鋼鉄の車体をもち、全重量は5トン以上もあった。1921年、ブルックランズの100マイル・ショートハンディキャップのレースで、時速101マイル(約163キロメートル)で優勝し、ふたたび、ブルックランズのライトニング・ショートハンディキャップのレースで優勝した。しかし同年、ある事故に関係し、そのため伯爵は、それ以後二度とこの自動車をレースに出場させなかった。」(渡辺茂男・訳)

このわずかな情報から、チキチキバンバンのモデルとズボロウスキー伯爵についてもう少し詳しく調べてみた。インターネットとはすごいもので、家にいながらにして世界中の情報が検索できる。「ズボロウスキー伯爵」なんて日本の図書館で調べてもなかなか見つかるような代物でもない。幸いにいくつかの英文情報や写真が見つかったので、私のつたない英語力(このIT時代、翻訳ソフトを使ってみたが、相変わらずお間抜けな訳にしか変換出来ず、何となく概略を掴むのに役立った程度。やはり己の英語力を鍛えるしかない。)を駆使して整理してみた。
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チキチキバンバン

水陸空両用車の絵本(児童書)といえば、この本をはずすわけにはいくまい。「チキチキバンバン-まほうのくるま-」(イアン・フレミング・作、ジョン・バーニンガム・絵、渡辺茂男・訳、冨山房)がそれだ。渡辺鉄太氏の貴重な情報によれば、前出の「みつやくんのマークX」もこの本にアイデアの源泉があるのだそうだ。おそらく同じ英国の児童書である「空とぶ自動車スキマー作戦」も影響を受けていないはずがない。空とぶ自動車本の全ての原点ともいえる本なのである。
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パワーアシストスーツ(神奈川工科大)

前出の“スーパーばあちゃん”はスーパー光線を浴びて、超人的な身体機能を獲得したが、近い将来、機械的なサポートによって本当にスーパーばあちゃん化は可能になるかもしれない。そんな技術を自動車会社もまじめに研究開発している。
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空とぶ自動車スキマー作戦

みつやくんのマークX」では水陸空両用自動車が登場したが、同様のクルマを扱った英国版の児童書もある。「空とぶ自動車スキマー作戦」(フォレスト・ウィルソン・作、わたせせいぞう・絵、生田信夫・訳、くもん出版)である。原題は「Super Gran Rules OK!」(Forrest Wilson・作、David McKee・絵、Puffin Books)、Super Gran(スーパーばあちゃん)シリーズの第2弾である。このシリーズ、くもん出版からはこの作品も含め6作品が翻訳されている。
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ASV3実験車(Honda)

ロボット・カーを考える際のキーワードにITS(Intelligent Transport System)という言葉がある。「高度道路交通システム」と訳されるが、情報通信技術を利用してより安全で快適な自動車環境を実現するシステムという考えだ。これに関わる研究開発は世界各国で実施されているが、その中でも具体的な車やインフラを作って、本当に実現可能なのか、役立つのかを実証する実験を行っている代表的な国内の2つのプロジェクトASVとAHSを紹介する。ちょっと長くなるがご勘弁を。
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優勝ロボカー「Boss」

クルマを運転していて、眠くなったり疲れたりしたときに、スイッチ一つで自動運転してくれたらなあ、とドライバーなら誰でも一度は思ったことがあるはず。自動運転の技術って、現在どれくらいの潜在能力があるのだろうか。そのレベルを垣間見ることができるイベントが、先日アメリカで行われた。DARPA(The Defense Advanced Research Projects Agency、米防衛高等研究計画局)の主催するロボットカーレース“DARPA Urban Challenge(DUC)”がそれである。そう米国国防総省(ペンタゴン)傘下の研究機関のプロジェクトなので、目的はずばり無人兵器開発への応用である。米国議会は約6年前に、「2015年までに軍事用地上車両の3分の1を無人化するべし」とのゴールを国防総省に課した。これは1人の軍人を育てるためのコストが年々上昇しているため、米政府として可能な限り戦地での死傷者を減らしたいという考えに基づいている。国防総省はこのゴールを達成するためには、迅速に米国内外の英知を結集する必要があると判断し、このロボットカーレースを開催したのだそうだ[1]。
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赤いロボット自動車

今回はロボット・カーのお話、「赤いロボット自動車」(亀山竜樹・文、花野原芳明・絵、偕成社 名作アニメート絵話13)である。原作はアイザック・アシモフ(Isaac Asimov)による“Sally(Fantastic、1953)”。この原作をもとにした別の絵本「ロボット自動車サリイ」(小尾芙佐・文、横内 襄・絵、岩崎書店 SF絵童話)もあるが、いずれも絶版となっている。
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トヨタ「i-REAL」

さて、現実の未来カーの世界に戻ってみる。みつやくんのマークXのような飛ぶ車や湖上を走る車はないけれど、現在開催中の東京モータショーでは、現時点の最新の知識や知恵を集結して考え抜かれた未来のクルマを見ることが出来る。

日産GT-R
日産GT-R

先日、幕張に出かけてきたが、話題のGT-R効果で日産ブースは人だかり。ほとんど何も見られなかった(きれいなおねえさんたちは見てきました)。こんなに人が集まるのに、なぜ車は売れないのであろう。本当はみんな車が好きなんだよね。展示車両の詳細については様々なメディアで語られているので、今回はごく一部に絞って紹介しようと思う。個人的な感想であるが、キーワードは「パーソナルモビリティ(新しいクルマのカタチ)」と「電動化」であったと思う。
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みつやくんのマークX

東京モーターショーが開催中である。そこで、今回から未来のクルマについて取り上げてみたいと思う。まず、最初に紹介するのは、伝説のクルマ絵本「みつやくんのマークX(エックス)(渡辺茂男・作、エムナマエ・絵、実業之日本社)である。本ブログにもコメントいただいた先月紹介の渡辺鉄太さんのご推薦本でもある。タイトルの“みつやくん“は、作者、渡辺茂男さんの次男・渡辺光哉さんがモデルだ。この本は1973年のあかね書房版が初版なのだが、一度絶版になっている。当時、この本の虜になった方は多かったようで、「復刊ドットコム」への書き込みも多く、再販が待ち望まれていた。残念ながら私は知らなかったが、書き込みを読む限り、当時の子供たちに相当な影響を与えた本のようだ。人生を決めた人までいる。そんな本が、2007年5月についに復刊となった。
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愛用の3年手帳と万年筆

先日の渡辺鉄太さんの講演会で、父親の渡辺茂男さんは手帳魔だったと述べられていた。日記などは付けず、何十年にわたって手帳に簡単なメモを残していたそうだ。でもこのメモが父親の歴史を知る上での貴重なデータベースになるという。車好きだった渡辺さんは、余白に走行距離と給油量を記録していて燃費計算をしていたことや、ご自身の訳書「エルマーのぼうけん」と中川李枝子・著「いやいやえん」の売り上げ冊数を記録していたこと(同時期に出版された両名著の市場評価が気になっていたのであろう)、奥様が亡くなった時の記録などなど。

私も昨年から手帳にメモを残すよう心がけている。使用しているのは3年手帳。高橋書店の「3年卓上日誌」(A5版)である。10年くらい前から既に使っていたのだが、本格的に活用しているのは昨年から。3年手帳の良いところは、一目で過去に何のイベントがあったかを確認でき、心構え・準備が出来るところだ。会社の年間定型業務を把握するには非常に便利が良い。また過去の同じ時期にどのようなことがあったか、どのようなことを考えていたかを読み返すと、新たな発見もあり脳も活性化される。
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